平成29年度二学期終業式式辞

みなさん、おはようございます。

 二学期の終業式に際して、私からみなさんに言葉を贈ります。

 一年生のみなさん、金剛高校に入学して8ヶ月が経とうとしています。つい先日の12月16日にも学校説明会がありました。参加していた中学3年生の生徒たちは、期待と不安で胸を一杯にして、説明会に参加していました。あなた方も昨年の今頃は、そうした気持ちだったことでしょう。その当時の気持ちを思い出してみてください。あなた方が期待に胸を膨らませて入学した金剛高校での高校生活は、期待通り充実していますか。一人ひとり振り返って見てください。みなさんもあと、数ヵ月後には先輩となります。新入生にとってあこがれの先輩になれるよう、今後のあなた方の更なる成長に期待します。

 さて、二年生のみなさん、つい先日の修学旅行で、37期生のみなさんとともに過ごしてみて確信しました。あなた方には「力」があります。集合、点呼の時間厳守や指示を守ることはもちろんのこと、修学旅行というかけがえのない時を輝かせるために、一人ひとりが自分の役割をきちんと果たそうとしていました。民泊の方との最後の別れを惜しんで泣いている生徒の姿を見た時、あなた方の人との出会いとつながりを大切にする柔らかな心に触れて、私も元気をもらいました。特に印象的だったのは、3日目の夜の全体レクレーションです。レクレーション係りが司会を務め、ダンスあり、コントあり、寸劇あり、クイズありと、みんなの若いエネルギーと、自主性、主体性をまざまざと感じさせてくれました。

二年生のみなさん、あなた方はあなた方の「力」で、思い出に残るすばらしい修学旅行を作り上げました。あなた方は自信をもって下さい。そしてこの自信をばねに、今後、ますますその若いエネルギーで自主性、主体性を発揮してください。三年生の卒業後、あなた方が学校をリードするのです。大いに期待しています。

さあ、三年生のみなさん、いよいよ金剛高校での高校生活も残りわずかです。進路が決まった人も、これからチャレンジする人もいます。高校生活というゴールを目の前にして今こそチーム力が問われています。

三年生みなさんには、一つの「問い」を贈ります。これはみなさんが文化祭で演じたクラス劇が投げかけていたものです。

あなた方36期生が演じたクラス劇で、多くのクラスで何度も使われていたキイワードがあります。それは何でしょう。一年生、二年生のみなさんも思い起こしてください。

それは「真実の愛」です。これは「美女と野獣」だけではなく、「アナと雪の女王や」「ナルニア国物語」などにも出てきました。「真実の愛」と「偽りの愛」はどう違うのでしょうか。36期生のみなさんは演じる中で答えを出しています。そしてここからが本当の問いです。「恋」と「愛」との違いは何なんでしょうか。

みなさんにこの問いを投げかけたのは、目の前にある高校卒業というゴールを超えて、人が生きるうえで、大切な問いだからです。

私なりの答えはありますが、それは言いません。なぜなら答えは一人ひとりが自分でつかみとって欲しいからです。

調べて見るのもいいでしょう。周りの友だちや、先生に相談してみてもかまいません。

「愛」という異性を対象にしたものに限定しなければ「暗殺教室」も含め、「愛」とは何か、あなた方36期生が演じた劇は、こうした深い問いを提起しています。

さすが三年生です。人生に関わる深い問いを演じることで提起できるほど、あなた方は成長し、大人に近づいているのです。

一年、二年生のみなさん、文化祭での三年生の劇は、こうした意味を持っています。

二学期の締めくくりに、あなた方全員のこれまでの頑張りに、心からのエールを贈ります。

最後に、この年末年始、大きな事件や事故に巻き込まれることなく、元気な姿で全員が三学期の始業式に、出てこられるように願っています。

以上です。

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