平成30年度3学期終業式式辞

みなさん、お早うございます。3学期の終業式を迎えました。今日は、1年間を振り返り、まず確認すべきことから話します。今の2年生は昨年同じ趣旨のことを話しましたが、再度心に刻んでください。

みなさんがこの場にいるということは進級できたからです。この場に出席できることは、「当たり前」ではありません。中には、進級できず、進路変更し、この場にいない生徒もいます。また、この場にいる生徒の中にも、不認定科目を持って仮進級した生徒もいます。

教科担当として単位を認める、認めないについては、厳格な基準があります。その科目が必要とする知識や技能、態度や意欲が身に付いたと客観的に認められて、はじめて単位修得となるのです。そこには、感情や好き嫌いなどの主観が入り込む余地は一切ありません。

具体例で言うと、たとえ、教科担当との関係が良好であっても、テストが0点だったり、提出物が全く出ていなければ、単位を認めることはできないのです。教師と生徒は友だちではありません。指導する側と指導される側、評価する側と評価される側なのです。この厳しい事実をしっかり確認してください。

 私はあなた方が進級できたことを心から喜びます。しかし、それはあなた方の授業への取組み、努力があったからなのだということを忘れないでください。特に不認定科目を持って進級した生徒は、追認指導で是非とも単位修得をして下さい。

 さて、先日の3月11日、入学者選抜が行われました。発表が3月19日。今、選抜作業の真っ最中です。みなさんは264、307、という数字を覚えていますか。どうでしょうか。この数字は最終の志願者数です。2年生が264名、1年生が307名です。今年度は268名が金剛高校を志願しました。みなさん、1年前、2年前の受験の頃を思い出して下さい。みなさんは持てる力を発揮しようと、それこそ真剣勝負で入試に臨みました。発表を待っている今の時期は、それこそ期待と不安で胸がいっぱいの状態で、発表の時を待ちわびていたに違いありません。発表当日、発表の時が近づくにつれ、どきどきと心臓の鼓動が高鳴り、発表の瞬間、自分の受験番号をものすごい速さで探したことでしょう。そして自分の番号を見つけた時の喜び。

 みなさん、あの時、あの瞬間を思い出し、再度、金剛高校への思いと金剛高校での自らの歩みを振り返って下さい。金剛高校でやろうと思っていて、できたこと、できなかったこと。やりたいこと。2年生はあと、1年。1年生はあと2年です。「光陰矢のごとし。」です。月日はあっと言う間に過ぎ去り、二度と戻って来ません。

私はあなた方自身のために、貴重な時を有意義に過ごして欲しいと願っています。と同時に、264、307の数字は単なる記号ではありません。あの時、あの瞬間、番号がなかった生徒がいたことを、忘れてはならないと思います。

あなた方は、あの時あの瞬間、喜びに包まれましたが、悲しい思い、悔しい思いをした生徒がいたことを忘れず、金剛高校での高校生活を充実させる責務があることを忘れないで下さい。

 春休みは、短い期間ですが、気候もよく。それぞれが心をリフレッシュさせるよい期間です。

 4月には、心新たに、みんなが無事に、ここにこうして集まることができることを心の底から願っています。

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