平成31年度1学期始業式式辞

皆さん、お早うございます。

いよいよ新しい年度の始まりです。この新しい年度が、みなさん一人ひとりの人生にとって充実したものとなるよう、心の底から願っています。

さて、新3年生のみなさん、私はあなた方と同じ2年前に金剛高校に着任しました。入学式での緊張した顔つきは今でも忘れません。私も同じように緊張していました。式辞は文字通り全力投球であなた方への願いを語りました。「想い」と「行為」によって、自らの人生を切り拓いて欲しい、この願いは、今も変わりません。

修学旅行で言ったように、あなた方は金剛高校での教育活動を通じて、着実に成長しました。今年度は、進路にチャレンジする年度です。

「進路は一人で切り拓くものだが、一人だけで切り拓くものではない」。

このことをまず心に刻んでください。一人ひとりの進路実現に向けた地道な努力、これはもちろん大切です。しかし、同時にクラスの仲間や学年の仲間を気遣い、応援しようとする思いや態度が大事です。これがチーム力です。38期生は、それができる学年だと私は信じています。

また、最終学年として、高校生活を完結させるために、体育祭や文化祭などの学校行事に力を尽くすことも大切です。進路実現への努力と学校行事への集中は、「あれかこれか」の二者択一ではありません。「あれもこれも」なのです。みんなで作り上げる体育祭や文化祭での取組みと併行して、進路実現に向けた地道な努力を行うこと。この2つを同時に行うことが、自らの人間力を高め、チームの力になります。38期生のみなさん、金剛高校の最終学年として、完全燃焼してください。

次に、新2年生のみなさん、

昨年度3学期の終業式の後の最後の学年集会で、あなた方の1年間を振り返った映像を見ました。私は、あの映像を見て、あなた方の成長を実感すると同時に、39期生の一人ひとりの生徒たちへの、深い愛情を感じました。あなた方は、「SOZO 39」の学年として、一人ひとりが大切にされています。昨年の入学式で話した吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』の問いと「一番大切なことは、ただ単に生きることではなく、善く生きることだ。」を覚えていますか。人と人とのつながりを大切にし、新たな一歩を刻むために、自主性と主体性を大いに発揮して下さい。これが「善く生きる」ことに通じます。あなた方39期生は、まさしく、金剛高校の真ん中の学年、新しい普通科専門コースの始まりの学年として、核となる学年です。新たに創るのだとの自覚を持って、教科の授業、クラス活動、学校行事、部活動など、様々なことにチャレンジして下さい。

明日は、対面式があります。3学年が全員揃うのは、3カ月ぶりとなります。不安と期待で一杯の新入生たちをどうか、みなさんで温かく迎え入れ、金剛高校生のよさである、「誠実さ」で導いてあげて下さい。「あこがれの先輩」として、後輩たちの前に立つことが、あなた方のなすべきことです。

金剛高校は今年度、40周年を迎えます。「地域性」と「多様性」を特長とする本校は、あなた方一人ひとりが、自らの持てる力を発揮し、成長することで、輝きます。あなた方一人ひとりが、金剛を輝かせる主人公なのです。

以上を今年度の始まりの式辞とします。

平成31年4月8日

府立金剛高校 校長 上本 雅也

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