平成29年12月22日号

 今年も残すところあとわずかになりました。本年も、本校教育活動にご理解とご協力をいただきありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。

今日は冬至です                    

  冬至とは、「日短きこと至る(きわまる)」という意味です。太陽が最も南(南回帰線の真上)に来るために、南極圏では太陽が一日中沈まない「白夜」になり、北極圏では一日中太陽が現れない「極夜」になります。日本を含む北半球では、昼の長さが最も短く、夜の長さが最も長くなります。夜が長いため、昔は冬至の日は「死に一番近い日」といわれていて、その厄を払うために身体を温め、無病息災を祈っていました。太陰太陽暦では、冬至は暦法の原点で二十四節気の中で最も重要な位置づけでした。暦法は、まず太陽の影の長さを測定して冬至の日時を決めます。それを基本として、前年の冬至の日時との差から1太陽年の長さ(1年間の日数)を決めるのです。冬至が一年の始まりだったのです。冬至は太陽が最も遠くなり、力が弱くなった日といわれます。逆にいえば、この日からもう一度太陽が力をつけていくという日でもあります。力が蘇る、つまり、弱くなって「陰」となった太陽がこの日を境に「陽」へと返り咲いていく日なのです。これを一陽来復(いちようらいふく)といいます。これは太陽のことだけでなく、冬至を区切りの日としてすべての運が上向いていくといわれています。そこで、この先もっと運がよくなるようにと縁起かつぎで、「ん」のつくものを食べる風習がありました。これを運盛りといいます。特に『冬至の七種(ななくさ)』といって、なんきん・れんこん・にんじん・ぎんなん・きんかん・かんてんは、「ん」が2つついているので、二倍の幸運が呼び込めると好まれていました。

 ゆず湯は、冬至の日に行う禊の風習です。一陽来復の運を呼び込む前に、ゆずの香りで邪気を払い、悪運を流し、身体を清めたそうです。また、湯に浸かるというのは「冬至」と「湯治」を掛けたとか、「ゆず」と「融通」を掛けたという意味もあるそうです。

 冬至は昼間の時間が最も短い日だから、日の出が遅くて日の入りが早いと思われがちですが、実際は日の出が最も遅いのは1月上旬で、日の入りが最も早いのは12月上旬です。昼間の長さは、太陽の高さで決まります。太陽の高さが最も低くなるのが冬至なので、太陽が空を横切る時間も短くなるわけです。ところが、日の出・日の入りを決める要因は、昼間の長さだけでなく太陽と地球の動きにも関係しているのです。冬至は南中時刻(お昼に太陽が真上に来る時間で日の出と日の入りの中間)の太陽が最も低い位置になり、南中時刻が早くなりますが、地球の自転と公転の関係から、太陽の移動が大きいために、日の出、日の入りが遅くなります。このことで、冬至と日の出が遅い日、日の入りが早い日というのは一致せず、半月ほどズレが生じています。ちなみに、今年の冬至の日の大阪での日の出は7:02、日の入りは16:52となっています。

 冬至は単に昼間が短い日というだけでなく、そこにはさまざまな意味が込められていて、昔からいろいろな風習があったのです。冬本場を迎える冬至ですから、元気になる食べ物を食べて、健康に過ごせるようにしたいですね。 

                                                      

3学期 始業式は1月9日(火)             

 冬季休業中に何かありましたら、学校TEL072-728-1245までご連絡ください。(土・日・祝と12月29日~1月3日を除く) 始業式では皆さんの元気な顔が見られることを楽しみにしています。

 

お詫び  

前号で、大阪支援学校フレンドリーサッカー大会の実施日を12月17日(土)とお伝えしましたが、12月9日(土)の間違いでした。訂正させていただきます。