第3回学校協議会報告

平成27年度 大阪府立箕面支援学校 第3回「学校協議会」報告書

日 時

平成28年2月15日(月) 10:00~12:00(本校校長室にて)

出席者

協議会委員

職名等

学校事務局

校務分掌等

藤江 康彦

東京大学大学院教育学研究科

准教授

大角 正弘

校長

岡本 民江

吹田市立こども発達支援センター

わかたけ園 園長

早野 眞美

教頭

阿久根 賢一

社会福祉法人「福祥福祉会」理事

平井 晋也

教頭

西村 金吾

本校第7代校長

山﨑 靜一

事務長

村田 文代

平成25年度本校PTA副会長

藤嶋 耕治

事務局長、首席、

総務部長

 

 

 

西森 勢記

首席、自立活動部長

 

 

 

植野 耕司

首席、リーディングスタッフ

(欠席者)

 

松本 泰輔

首席、高等部主事

丸橋 正子

大阪府池田子ども家庭センター

地域相談課 心理総括主査

大竹 敦久

中学部主事

 

 

 

川村 朋子

小学部主事

 

 

 

 

 

おもな

テーマ

・「学校教育自己診断」結果と本校の課題について

・平成27年度学校経営計画まとめ

・平成28年度学校教育計画について

協議内容

の概略

1.学校長挨拶

2.学校経営計画に基づくおもな取り組みと評価

 (1)「学校教育自己診断」結果と本校の課題について

  ①「学校教育自己診断(保護者向け)」集計結果報告

 ②「学校教育自己診断(教職員向け)」集計結果報告

  ③「授業アンケート」集計

 (2)平成27年度学校教育計画まとめ

(3)平成28年度学校教育計画について

3.事務局より諸連絡

開会

 

 

 

 

 

協議内容

質疑応答

提言等

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

協議内容

質疑応答

提言等

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

協議内容

質疑応答

提言等

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

協議内容

質疑応答

提言等

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

協議内容

質疑応答

提言等

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閉会

 

(校長から、挨拶及び協議内容について、「学校教育自己診断」の集計及び「学校経営計画の評価」等に関しての課題等について協議を進めていただきたいとの趣旨説明)

<委員A>

・学校経営においては、長く時間がかかって成果として現れるものと、短い時間で効果が出るものと様々である。「学校教育自己診断」結果から、その辺りを踏まえて協議を進めていきたい。

【「学校教育自己診断」結果と本校の課題について】

① 学校教育自己診断(保護者向け)集計・分析について

(調査概要、回収率、改善点及び分析・考察について資料に沿って事務局から説明)

<委員B>

・年数を経て理解できるもの、あるいは、短時間で把握できるものあるが、在籍年数が長くなれば理解される項目が増えるといった傾向が見えてこないか。例えば在籍年数別で統計する等してみることはどうか。

<事務局>

・現状としては、学部毎で集約したものを全体としてまとめている。内部進学者の調査などで傾向を分析することは可能と思われる。

<委員C>

・№3、№4【子どもが楽しく学校へ通う。授業内容は子どもにあっている】の高い肯定的回答の一方で、№8【子どもにあった教材が揃う】は低いというのはどういうことなのか。授業内容が高い評価で教材が低いというところは一致しないものなのか。教材について保護者へ伝わっていないということなのか。

<事務局>

・授業内容は全体として評価されている。一方で、児童生徒個々への個別性に対する教材に対しての評価が低いということなのか、教材が児童生徒に配慮して準備されているという部分が伝わりにくいということなのか、検証する必要がある。

<委員C>

・№17【子どもにあった進路指導に取り組んでいる】の評価が低いが、小・中・高で回答内容に変化はあるのか。『高等部卒業後の進路』が大きな要素になると考えるが。

<事務局>

・(中学部について)子どもに対しての進路指導という観点で広い意味では実施されているかもしれないが、子どもに対して『進路』限定での直接指導はできていない。

・小学部6年と中学部3年の内部進学者には、それぞれ体験授業を行っている。これも進路指導の範疇と捉えるか等も検証して考え、全校的に発信していく必要がある。

<委員D>

・親としては日々のことで精一杯で、小学部6年になってようやく中学部のことを、中学部3年になって高等部のことを、そして、高等部2年くらいではじめて進路・就職のこと考え出す。進路指導の捉え方が親によって様々で、授業のことは評価がよいのに進路指導には不満ということなのか。この辺りの認識のズレ、矛盾をどう考えるか。親の希望をかなえてくれたかどうかが評価に反映されているのか。親のニーズも様々で進路指導の言葉の意味が広いことも結果に影響しているのではないか。

・例えば、高校3年の終わりの段階で、満足か否か聞いてみてフィードバックしてはどうか。下の学年の保護者には(経験者の)生の声として参考になるのでは。

<校長>

・進路指導に関心の薄い時期・学年の保護者には分かりづらいのかも知れない。否定的回答が少ないので、概ね要望は満たしていると考える。学年・学部単位での統計が必要な項目もある。統計の仕方を検討する必要があると考える。

<事務局>

・(高等部の)進路情報の発信については、全体としての施設見学会などの情報提供があるが、個人情報の関係があるので情報提供が難しい部分もあったのではないか。効果的な情報の伝え方ができていないのが現状か。各学部の統計で、数値と%では少々見え方が違ってくる。例えば高等部の項目で、数値としては一定の評価が上がっている部分もある。学部毎に統計しても興味深いと感じることはある。項目によってより見え易い集計の仕方も必要ではないかと考える。また、全体として「わからない」が25%あり、割合としても多いので保護者にとって見えやすい情報発信が必要と感じている。

<委員A>

・進路に関しては、保護者の不安な気持ちの反映があるのかも知れない。教材が合っていないという見方も、その日の状況で変わる。授業でそんなに的を外した教材は使わないだろう。(この項目は)見えにくい部分であり不安の残る部分ではあるが、到達点がなく良くしていこうと思えばどんどん良くしていける性質でもある。項目内容の特性と考えこともできるのではないか。

<委員B>

・単純にデータを見ると、子どもたちの学年段階によって保護者の学校に対する要求や関心が少しずつ変わっているように感じる。項目には個別性でありながら社会的ニーズでもある側面がある。保護者の関心について、小学部では授業や給食などに関心が向けられる傾向が強く、高等部では進路面への関心が強くなるなど、傾向が変わってくるだろう。数値は100%に近付けたいが、社会調査等データで90%を超えることはなかなかないので、学校の取組みは数値的にも評価できるものであると感じる。

<委員A>

・色々な見え方があり、学校への誤解があるかも知れない。処理に手間はかかるが各項目に自由記入欄を設け、ひと言書いていただく方法もある。具体的な声があれば判断もしやすいだろう。

・HPでの情報発信に関して、PC利用よりもスマートフォン等の端末利用が増えている。スマートフォン対応にすることで日々の具体的な教材の写真などの情報もより閲覧しやすくできるのではないか。

 

② 学校教育自己診断(教職員向け)集計・分析について

(回収率が昨年度比から下がった。自己診断の在り方そのものが教職員については問い直すことが必要ではないかとの見解に続いて、調査概要、回収率、改善点及び分析・考察について資料に沿って事務局から説明)

<委員B>

・教職員の最高評価は№6(児童生徒の実態を踏まえ指導内容の工夫・改善行っている)で。№2930(校内で他の教員の授業見る機会ある、研修成果を他の教員に伝える機会ある)が低い。どう捉えているか。研修研究はどのような方法で行われているのか。

<事務局>

・(№6について)3から4人のティームティーチングで、生徒の実態把握から指導方法まで十分に行われているとの解釈からではないか。(№2930について)他の授業を見て、自分との比較や気付きなど自分に返す機会が少ないと感じたからと推察する。

<委員D>

・№293010(児童生徒が興味関心に応じて進路選択ができるようきめ細かい情報提供を行っている)の数値が低い。これは、教員の気持ちが不安なのか、謙虚に見つめていて、まだまだ学ばなくてはならないと思っているからなのか。反対に、どう授業したらよいか、どうのように導いたらよいかが判らないからなのか。本校は講師率が高いので、専門性がないことへの不安などの反映ではないか。

<委員A>

・教員の意識の中で、「できている」と感じるよりは、ま「だまだ足りない」と思っている方が多いのではないか。№2930は「研修の機会がない」ということであるが、場(機会)はあるが他の仕事等で参加できないからではないか、意識はあるが参加しにくい環境があるということであれば改善の余地があるか。

<校長>

・№29は、機会はあるが持ち授業時間等で行けないということが反映されていると考えられる。次年度4月実施予定の「校時統一」で少しは改善できると思うが、現状では、教員は普段ほとんど教室にいるので、参加機会を保障することは難しい問題である。

<委員E>

・教材に関して、色々な福祉機器があり、保護者の方がよく知っていることが多い。「学校で教材をどの程度収集しているか」また、「コミュニケーション機器はどのくらいあるか」等を日々の情報として保護者へ伝え、発信しているか。例えば、iPadは何台程あるか。

<事務局>

・コミュニケーションツール使用の成果等は、担当者から保護者への情報発信の頻度によるところが大きい。iPadは現在20台ある。ただし、集中して使い出すと足りない状況である。

<校長>

・コミュニケーションツールに関しては、スイッチなど個々の生徒にあわせてオリジナルで自作している教員もいる。

<委員D>

・市販では補えないものを作ってくれている。教員のクリエティブ性に感心している。

<校長>

・情報コミュニケーションツールなどについては、教員も分掌等の枠を越えて研鑽している。肢体不自由の学校においては、IT関連教材の開発は重要な要素になってきていると感じる。

<事務局>

・アナログな部分も含めて創意工夫している教員も多いが、わざわざ保護者に伝えることをしない教員も多い。ちょっとした工夫は授業の中でやっている。参観などでは見て いただけるが、保護者と担当者が情報共有することで、この項目の数値がもう少し上がることも考えられる。

<委員B>

・認知・コミュニケーションに関するツールに関心あると思うが、実際は日常をスムーズに行うためのちょっとした器具などへの工夫は目立ってこない。実際はこんな小さな部分が大切で、教材としては見えてこないだろうが大きな部分を占めている。その辺りの見えにくいところをどう発信するかが課題か。

<委員E>

・日常の小さな工夫などは、当たり前にされている部分でもある。

<校長>

・今年、重点的に取り組んで出来たと感じる項目もあるが、保護者の評価が低い。その辺り情報発信に関して、HPも活用するが学校便り等の紙ベースでも頻度上げて発信していきたい。

<委員D>

・どのような内容を発信するのか。

<校長>

・その日のトピックなどたくさん考えている。先日、残念なことに本校の生徒が亡くなってしまったが、そのことに際して、教員としてどのように考え、思いを致し、気付いたかなどにも踏み込んで考えることが大切で、そのような内容の発信もあり得るだろう。その他色々とあるが、緑化財団からの校内への植林など、小さなことでも発信していくことを考えている。

 

③ 「授業アンケート」結果について

(事務局から、回収55枚(前回65枚)。授業は参観されていても記入いただいていないこともある。結果をどう返していくかが見えていない部分もありその辺り掘り起こしていきたい。「~思わない」という否定的な回答ついては、その日の授業等で生徒に対する個別的な部分を見られた評価であるのかと推測されるとの見解に併せて資料に沿って説明)

<委員A>

・肯定的でない「~思わない」という回答について、教員の指導内容の見え方、どこを見てそう思ったかと聞いて検証していくことも必要ではないかと感じる。

<委員B>

・参観にいけない保護者もある。例えば保護者が集まる行事日毎に、行事のことも含めてアンケート行ってはどうか。もっと回答が得られるのでは。

<校長>

・そもそも「授業アンケート」は普通校では生徒対象であり、一人の教員に何十枚ものアンケートがある。本校の場合、保護者に依頼しているため、本来の趣旨からすると精度については疑問もある。取扱いに悩むところである。知的障害の学校では生徒が書いているとろもある。本校に照らすと一部しかできない事になる。有用性についても疑問が残る。回答者が特定できる場合もあるので個人情報保護の観点から公表しにくい側面もある。

・また、アンケートは常時置いてある。年間通しての55枚であり、同じ保護者が重ねて提出している場合もある。実施しなければならないものであるが、他の良い方法も模索していけないかとも考えている。

<委員C>

・「授業アンケート」は「学校教育自己診断」と重なる内容もある。授業に対する要望等を掲出して、それに対する対応等についても発信していく方法もあるのでは、アンケートから個人が特定できない工夫もできる。

<委員D>

・アンケートに保護者は記名するので、伝えて欲しい強い気持ちがあり代弁してほしいのではないか。特定されてもよいのではないか。

<校長>

・個人情報の保護の観点から難しい部分がある。要望等は管理職で処理しているので授業も必要に応じて見学するなどしている。その中で時宜を得て伝えていくことになる。

<委員A>

・現状では、アンケートからの要望等の声を、管理職が適切に対処して返していくことが現実的な対応だろう。

 

【H27年度学校経営計画まとめ及びH28年度学校経営計画について】

(校長から、H27年度の自己評価から課題を発展的に反映させたH28年度計画について、キャリア教育、部門制、異年齢授業、研修体制、ADS、ホームページ、リーディングスタッフ、家庭支援、児童生徒会の活動、人権、大災害及び医療的ケアの観点にから報告及び説明)

<委員A>

・システムの改革期には教員が違和感をもつ場合もあり、評価が下がることも考えられる。過渡期の目標は低くてもよいと考えるが如何か。

<校長>

・次年度計画では、7割程度を達成基準にしながら計画を推進する。情報発信については、かなりの変化もあり得る。また、自己診断等のアンケートで質問項目が多い面もあるので、同種のものは削る方向で整理していくことも考えている。

<委員A>

・設問について、「よく~」いう文言を用いると、回答する際に一定の負荷がかかって評価が下がるという要因も考えられる。

・本校の学校経営についてはよく工夫されている。変革期には、安定しないところも出てくるだろうが次年度についても計画どおりに推進していただきたい。

 

(校長からのお礼の挨拶をもってH27年度学校協議会終了)