第3回学校運営協議会報告

令和元年度 大阪府立箕面支援学校 第3回「学校運営協議会」報告書

日時

令和2年1月28日(火) 10:00~12:00(本校校長室にて)

出席者

協議会委員

職名等

学校事務局

校務分掌等

山本 智子

皇學館大學 教育学部

准教授

早野 眞美

校長

阿久根 賢一

社会福祉法人 福祥福祉会 理事長

木村 宗一

教頭

岡本 民江

吹田市立わかたけ園

園長

田口 登志子

教頭

髙田 浩行

宝塚市社会福祉協議会

地域支援部 総合相談支援課課長 兼 自立生活支援センター長

古川 義文

事務長

千馬 外代美

本校後援会 会長

藤嶋 耕治

首席(中学部付)

事務局長

村田 文代

本校保護者

植野 耕司

首席(小学部付)

稲野 早苗

首席(高等部付)

李 容司

首席

保健主事

下野 広文

小学部主事

福山 大吾

中学部主事

北村 直樹

高等部主事

おもな

テーマ

「平成31年度学校経営計画評価」、「令和2年度学校経営計画」について

協議内容

の概略

1.開会、学校長挨拶

2.「学校教育自己診断」結果と本校の課題について

3.「平成31年度 学校経営計画 評価」(案)について

4.「令和2年度 学校経営計画」(案)について

5.カフェ体験

6.学校長挨拶、事務局より諸連絡、閉会

協議内容

質疑応答

提言等

【開会、校長挨拶】

 今年度のまとめということで、今年度の取り組みについての評価および次年度に向けての取り組みについて、忌憚のないご意見をいただければ幸いです。また、今回は「作品展」と「人権週間」の取り組み、「どこでもカフェ」等、校内見学していただく予定です。

【「学校教育自己診断」結果について<事務局Aより報告>、委員からの意見等】

《学校教育自己診断の回収率ついて》

<委員A>

回収率については、「教職員向け」の提出率100%ということで、信憑性の高いものとなっているだろう。「保護者向け」の提出率について、昨年度より下がってしまった要因(実施期間の短さ)をしっかりと分析し、改善するということなのでそれでよいと思う。

<委員B>

 「保護者向け」の実施時期と回収期間については、体調不良で欠席する児童生徒が増える時期でもあるので、可能であれば、もう少し早い時期に実施し、回収期間についても二週間程度あった方が回収率を上げることができると思う。

<委員C>

 保護者の中には、毎年実施される自己診断なので、具体的イメージが持てずに出さなくなってしまう方もいるのではないか。今回の自己診断から、「わからない」回答についてのみ記述欄を設けたとのことだが、紙ベースだけではわからないこともあるはず。他にも丁寧に聴き取りをする場を大切にしてほしい。また、否定的回答の背景にあるものを自己診断以外の場で補っていくことが大切である。

<委員A>

 「保護者向け」について、スマホ・Webで簡単に回答できるような方法があるとよい。

《いじめ対応の項目について》

<委員A>

いじめの対応項目について、教職員からは「実際にいじめが起こっていないのでわからない」という記述があるとのことなので、「もし、いじめが起こった場合に対応する」という経験的なことも大切であるが、それを経験する前に「予防的な観点」を大切にしていく必要がある。体制や取り組みをしっかりと周知することが必要であろう。

<校長>

 「いじめ対策委員会」を中心に、しっかりと対応しているので、体制や活動について周知していきたい。

<委員D>

 児童生徒が伝えることが困難(もし、いじめ事案があっても訴えられない)ということがあって「わからない」回答が多くなることは理解できる。保護者の受け止めも個々に温度差があって非常に難しい問題なのではないかと思う。また、世間では「教員間のいじめ」が取り沙汰されているが、学校としての対策等はしているのか。

<校長>

 全教職員対象の「人権研修」を実施している。今年度は大阪府教育センターの指導主事を講師に招き、主に「ハラスメント」をテーマに実施した。講義の中で、知識だけでなくワーク等を取り入れて体感することで「人権意識の向上」に努めている。何より、日頃からの良好な人間関係・コミュニケーションのとりやすい関係性が大切だと感じている。

<委員B>

 学部主事・クラス担任との日々の情報共有が本当に大切だと感じている。「いじめ対策委員会」にあげる前段階での情報共有が本当に重要で、「何かあった時にすぐに相談・情報共有しやすい人間関係を築いておくこと」が何よりも大切だと感じている。

《校内研修体制等について》

<委員E>

教職員の認識と保護者の認識とのギャップを埋めるために、研修体制のさらなる充実を図っていってほしい。さらに、昨今の障がい者施設等で問題となっている事柄、例えば「スピーチ・ロック」(言葉で相手を拘束すること)といった表現をされる虐待に類すること等、受け止め方が過敏になっているのではないかと感じるような現状もある。そういった状況も踏まえて、「教育的な視点」に立って、いかに当事者の声・意思を尊重した取り組みを進めることができるかといったことが非常に大切である。

<委員C>

 介助方法一つをとっても、「感じ方は人それぞれ違う」ということを自分自身が経験した。自分自身の意思や感じたことを言葉で伝えられない子どもたち一人ひとりの対応を丁寧に行っていくことが大切である。

<委員F>

 様々な指導方法があると思うが、「教育的な視点」を大切にして、教職員間で日頃から指導方法等について話し合っていくことが重要である。

《「主治医等学校見学会」について》

<委員B>

 主治医等学校見学会は、どの程度の人数が参加したのか。

<事務局B>

医師7名、看護師1名、理学療法士1名の参加があった。

<委員B>

 主治医の先生方に学校現場や児童生徒の学校での日常生活場面を知っていただくことが大切だと実感している。そういった機会を通じて「顔で繋がる」ことの大切さを感じている。医療との連携、「メディカル・ネット」をどんどん深めていってほしい。

【「令和2年度学校経営計画」(案)について<校長より説明>、委員からの意見等】

<委員A>

  目標に対する課題の明確化・取り組みが、年々深まっていると感じる。医療的ケアに関わる体制整備、支援学校と地域との繋がりを深める取り組みの深化も見てとれることが素晴らしい。今後も、新たな課題が出てくると思うが、人の繋がり・相互理解を大切にしながら、プロセスを大切にして少しずつ進んでほしい。

<委員D>

  「人権出前授業」や「どこでもカフェ」等の取り組みを通じて、学校外の人に支援学校のこと、障がいのある児童生徒のことを知ってもらえる機会があることは本当に貴重だと感じている。地域の小中学校での「人権出前授業」は長期的な視点で、社会的な「障がい児・者の認知・理解」に繋がっていくと思う。今後も大切にしてほしい。

<委員E>

 「あり方」を大切にして「やり方」を考えて取り組んでいることがよく理解できた。

<委員F>

 「どこでもカフェ」の取り組みについては、何とか継続してほしい。例えば、地域の方々を巻き込む等、様々な形での展開も視野に入れて取り組んでみてはどうかと思う。

<委員C>

 我が子が在籍していた頃と比べて、時代が変化していることもあると思うが、学校で様々な取り組みが展開されていて羨ましく感じる。一方で、医療・福祉サービス等の資源が沢山あるので、「学校と家庭、それ以外の場を繋ぐ」という新しい業務が出てきており、先生方の負担も増えているのではないかと思うので、一部の先生方に負担がかからないように協力して取り組んでいってほしい。

<委員F>

 令和2年度の学校経営計画及び学校評価を承認します。

【第2回学校運営協議会議事録の確認】

特に意見なし。

【カフェ体験】

カフェ(小学部1年、高等1年Bグループが実施)を実際に体験していただき、委員と児童生徒とで交流した。

【今年度学校運営協議会委員より一言】 

<委員D>

箕面支援学校に12年間在籍してきて、子どもの能力を最大限に引き出していただいた先生方に感謝している。今後も箕面支援学校の益々の発展を願っています。

<委員C>

子どもたちの笑顔は先生方の笑顔があってこそだと思う。子どもたちの笑顔を引き出してもらっていると思う。

<委員B>

 「顔で繋がること」が大切。保護者にも先生方の顔をよく覚えてもらうことが大切。今後も子どもたちの成長を見守っていきたいです。

<委員E>

 我が子も箕面支援学校の卒業生である。今日、自分が学校に行くことを伝えると、やきもちをやかれた。それだけ学校が好きだった。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

<委員A>

 組織としてしっかりと取り組みを進めていることがよく理解できた。さらなる発展に向けて頑張ってほしい。

<委員F>

 先駆的な取り組みをされていると思う。これまでの支援教育の歴史的にみて、解決していくべき課題も多くあるので、これまでの取り組みを継続・充実させていってほしい。

【校長より】

 本日はありがとうございました。いろいろな願いがあって、なかなか実現できないこともあるが、励ましのお言葉を胸に教職員一同、今後も子どもたちの笑顔のために頑張っていきたいと思う。

【事務局より諸連絡、閉会 

 (以上)