小学部AB高グループの「ふれるえがく」の授業では、「折り染め」と「ローラー」をしました。
縦に四つ折りにした和紙を端から三角形に折っていきます。先生に少し手伝ってもらい、その後は一人で折っていく児童、先生と一緒に和紙を折る児童など様々で、三角形だけではなく独自の折り方をしている児童もいました。
水を多めに入れた赤・青・黄色・紫の絵の具から好きな色を選んで順に少しずつ浸していきます。
漬けるとじわーっと色が滲んでくるので、びっくりして手を離しそうになったり、逆に漬けすぎてしまったり、色が広がっていくのをじーっと見つめていたりと、みんな不思議そうに、この和紙は一体どうなっていくのだろうという期待感いっぱいの表情をしながら取り組んでいました。
三角形の全部の角をそれぞれ違う色に浸し、中には真水だけに浸した部分のある児童もいて、ひたひたになった和紙を厚めの新聞紙に挟み、上から先生と一緒に「いち~に~さん...」と10まで一緒に数えながら押して水分を取り除きました。
出来上がった和紙をゆっくり広げていくと、とてもきれいな個性溢れる模様が出来あがりました。ステンドグラスのような美しい模様に目を見張り、笑顔も溢れました。
次の時間は、ローラーに挑戦しました。
バッドの上に若草色の画用紙を置き、その上から黄色と青色の絵の具を垂らし、それをローラーで塗り広げながら混ぜ合わせるというものです。
バッドの上に落とされる色絵の具を見つめ、ローラーも最初は先生に一緒に持ってもらって画用紙の上を転がしていましたが、慣れてくると自分で握って上下や左右とコロコロ動かせるようになり、笑いながら混ぜ合わせる児童、慎重に端の方まで塗り広げる児童、握って押し出して離し~と押す勢いで塗り広げる児童など、それぞれ自分なりのやり方で塗り広げていました。
6年生の中には、ローラーを渡されると初めから一人でローラーを器用に転がせる児童もいました。
流石6年生といったところです。
後日、「折り染め」と「ローラー」で出来上がった作品を使って、花の部分と葉っぱの部分を作りました。
自分達が作った紙が、花や葉っぱになるとは想像もしていなかったようで、その出来栄えにみんな感動し満足気でした。
是非とも、「作品展」で完成品を見てもらいたいものです。