選ぶ ほめる 自分を知る
6月21日(水)第1回学校協議会を開きました。
今年度、本校では、保護者、地域の方、福祉施設や障がい者雇用にかかる行政に携わる方、学校の先生や大学の研究者など6人の方に学校協議会の委員をお願いしています。
はじめに今年度の『学校経営計画及び学校評価』について学校から説明し、その後の意見交換の中で委員から、学校経営計画の自己評価に生かす保護者の授業アンケートが十分に集まってはいないことについて回収率を増やす方策を講じたらどうか、また、教育目標にもなっている「自己選択・自己決定」に関連し、普段から生活の中で自分で選ぶ経験が多くあるとよいのではないかとのご意見をいただきました。
委員の発言にあった「人は経験していないことを選ぶことはできない」「時には間違っても、しんどい経験をしながら気づくことができる。学校は失敗することができる場所であってほしい」との言葉が心に残りました。
また、「ほめられる経験はあっても、人をほめる経験はあまりしていないのでは。あの人には自分にはないものがある、と相手を見られるようにしたい」などの貴重な意見もいただきました。学校が日ごろから大切にしている「自分のよさと友だちのよさを知ろう。相手を通して自分を知ろう」に通じる観点と受け止めました。
協議会では、委員から毎回率直なご意見をいただき、学校が次へ向かうエネルギーとすることができます。今後も多くの方からお考えを聞きながら、まだまだ若い本校教育の充実を図っていきたいと思います。
サーブ レシーブ アグレッシブ
6月24日(土)保護者、生徒、兄弟姉妹、教職員合わせて50人ほどが集 まって、なにわPTA親睦ソフトバレーボール大会を行いました。
4チーム総当たりのリーグ戦、15点先取のラリーポイント制で試合をしました。どの試合も白熱して一球ごとの歓声、拍手そして笑顔。レシーブで直接相手コートに打ち返すアグレッシブなプレーが目立ちましたが、特筆すべきは生徒のサーブ。ビシッと鋭く何本か続けてサービスエースを取っていたほど。
珍プレー好プレーが随所に見られ、和気あいあいと親睦を深めることができました。企画・準備から進行、広報の取材などなど、多くの皆さんにお世話になりました。ありがとうございました。
今回、参加できなかった方々も次の機会にはぜひ一緒にやりましょう。
自分を磨く 楽しく働く
体育祭前の5月には2年生が、体育祭を終えた今月中旬からは3年生が、そして今週は1年生が、それぞれ実習を行いました。2年生は1年生の時から通算3回目の現場実習で初めて一人だけの実習を体験しました。3年生は通算6回目、今回は卒業後の雇用を見通した現場実習を行いました。
1年生が、それぞれ現場に分かれて実習をする前に校内で一定時間続けて仕事をする経験をしたように、卒業時の進路決定まで3年間で段階的に一つずつハードルを越えることができるように実習を設定しています。
できるだけ違う職種・職場を経験し、多くの人と出会ってほめられたり励まされたり、時には叱られたりもしながら、職場の人と一緒に働き、一緒に仕事をやり遂げることに喜びを感じてほしい、「できない」と思っていたことが「やってみたらできる」とわかったり、「やりたい」より「できる」仕事、あてにされる仕事をする方が喜びが大きいと実感したりする機会です。
今、放送されているNHK朝の連続ドラマ『ひよっこ』は東北から東京に集団就職した主人公みね子が働きながら成長する姿を描いていますが、上京する前に主人公が祖父とかわす会話が回想シーンとして取り上げられました。
祖父「みね子は働くのが好きか」
みね子「好きだよ」
祖父「だったら大丈夫だ。働くのが好きなら生きていける」
ただこれだけのセリフですが、私は本校の生徒と重ねて考えました。どの職場でも一人だけで働くということはない、職場の人と過ごすのが好きになり、共に仕事をやり遂げることに喜びを感じ、あてにされることにやりがいを持って卒業後、楽しく豊かな働く生活を送ってほしいと願っています。