「やってみよう、やりぬこう」を校風や伝統に
9月になり日差しに柔らかさが感じられ、セミに代わって草むらから虫の声が聞かれるようになりました。
8月29日から31日に行った『オープンスクール』。夏休みが明けた8月24日から準備を再開してこの日に臨みました。3日間昨年度を上回るたくさんの人が熱心に本校の活動についての紹介や説明を聞き、授業を見てくださいました。中学校や支援学校中学部の3年生がもっとも多かったようですが、中には1・2年生や小学生が保護者の方、学校の先生とともに参加してくれました。
事後のアンケートでは、参加された皆さんから生徒のパフォーマンスについてたくさんの感想をいただきました。今回は2年生が「専門教科」のコースごとに実演やクイズをまじえながら実習について説明し、生徒会役員が学校生活について紹介したほか、授業参観の時間には3年生が各コースを、1年生が「共通」の3分野を紹介しました。感想では「どの生徒も自分からあいさつしてくれました」「大きな声で説明や紹介をしていて、うちの子もあんな風になってほしいと思いました」「生徒が喜びが感じられる表情で活動していて学校に誇りを持っているようでした」などのうれしい声が寄せられました。
学校が3年目を迎え、オープンスクールも3回目。生徒が1学年ずつ増えるにつれ学年間の重なりができ、活動も豊かになったように思います。日ごろの指導も含め私たち教職員が考えるべきことはまだ多いですが、オープンスクールはその名のとおり私たちの活動を公開し、外の人の目をとおして自分たちを見直すよい機会になっています。いただいたアンケートの声を励ましのことばと受け止め、次に向かって進みたいと思います。
今回の生徒の説明や紹介でも何度か「やってみよう、やりぬこう」という言葉が出てきました。教育目標「やりぬく経験を増やし」をわかりやすくキャッチフレーズのようにした言葉で今では生徒、教職員の間に定着しつつある本校のモットーです。やったことがないことやあきらめてしまっていたことを「やってみよう」やるからには途中でくじけずに最後まで「やりぬこう」そのような経験を3年間で積み重ねることがその後の生活で自信となり力となるはずです。
今年度末には初めて卒業生を送り出します。卒業してからも折にふれて学校生活のことや「やってみよう、やりぬこう」とがんばった自分の姿を友だちや先生と過ごした時間とともに思い出してくれればと思います。学校は、失敗することができる場所であり、安心していつでも戻ってこられる場所です。
卒業後も何かを「やってみよう」と思ったとき、「あ、これってなにわでみんなで言い合った言葉だなあ」と思い出してほしい、思い出して自信を持って進んでほしい、と1期生の卒業はまだ半年先なのに今からそんなことを思っています。
これから何年か後に卒業生も含め、様々な場面で「やってみよう、やりぬこう」とがんばる一人ひとりの姿が本校の校風をはぐくみ、伝統となることをめざして日々の教育活動に全力で取り組みたいと思います。