今日は活動最終日で山のスラム訪問とショッピングの日
9:00 ホテルを5台のバンで山のスラムへ出発
山のスラムの子どもたちと広場で集まり、せいこさん(NPO法人go share代表)からのお話を聞き、元々住んでいたスラム街が焼けて、抵抗したけれど山に住むことになり、学校もなくなり一緒に生活していた仲間たちが離れ離れになってしまったという話でした。
山に行くのは道も整っておらず、雨の後だったので滑りやすい状態でした。とても蒸し暑く、過酷な生活を送られていることを知りました。そんな中でも笑顔で迎えてくれるスラムの方々に、生徒たちは深く感じるものがあったようです。
ここでは、日本から生徒たちが持ってきた折り紙や剣玉などをして遊び、今全国的に流行しているAPT.のダンスを山のスラムに住む子どもたちと踊りました。
その後、10チームにわかれて、ホームビジットをして、スラムに住んでおられる方のお家にお邪魔させていただきました。
元々住んでいた町のスラムが火事で焼け、何とか山のスラムで生活をしていたところ、2021年の台風で家が潰れたり被害が大きかったそうです。
とある家では、赤ちゃんもいて、2階にある台所の板が痛んでいて、大人もたまに落ちてしまうこともあると、教えてくれました。別のチームは、外の洗い場で桶に水を溜めて洗濯したり、皿洗いをし、家事のお手伝いもしました。
最後に生徒たちは持ってきた日本のお菓子を配ってスラムの方々とお別れをしました。
13:00 SMシティモール着
1人400ペソ(約1000円)を貰い、モール内でグループ毎に昼食を食べに出かけました。モールは日本にもあるようなものです。昼食後は、最後のショッピングタイム!あれー、結構ペソ余ってる!とまだまだお土産を買う生徒たちでした。
16:50 レストランに向けてモールを出発
18:10 レストラン着
南国調の素敵なフィリピン料理レストランで、NPO団体代表の方々やユースメンバーたちとお別れディナーを楽しみ、最後に生徒たち1人1人スピーチ発表をしました。生徒たちのスピーチ、皆んな長い!6日間の思いが溢れ出して止まらない!自分の変化についてや、ユースメンバーたちの温かさへの感謝、当たり前の生活への感謝など、各自溢れ出す感情で号泣の生徒の姿も...本当にこの6日間、内気だった生徒たちも積極的に人と関わりを持とうと頑張りました。
近くのホテルにバスで戻り、最終ミーティングへ。
今回、日本から大学生ボランティアの3人が帯同してくれていました。彼女たちが別の高校生の時に、スラムへのプログラムを体験した方々です。是非寝屋川高校の生徒のためにと、このプログラムに参加してくれ、5回の事前学習から研修旅行まで生徒の学びをアシストしてくれました。
生徒たちは、大学生ボランティアの3人へサプライズで色紙を渡しました。号泣。それから、まさかのサプライズ返しが...生徒全員に1人ずつお手紙を書いて渡してくれました。大学生と高校生のこの様な素敵な繋がりも出来た研修旅行でした。自分も次にボランティアとして参加したい、と言ってくれた生徒もいました。
自分の殻を破るとまた違う世界がみえてくる、寝屋川高校で初めてこのプログラムを作った引率山口教諭の思いを形にしてくれた生徒たちでした。まだまだ後悔はあると生徒たちは語っていました。その後悔こそが大切で、次への原動力になると、熱い気持ちで語った山口教諭。今回の研修旅行が、生徒たちのこれからの人生に、少しでも(いや、大いに)影響を与えるものになっていれば、とても嬉しく思います。
頑張ってくれた生徒たち、この研修を実現させてくれた南海国際旅行の皆さん、NPO法人go shareとユースメンバーのシーモンキーの皆さん、寝屋川高校の先生方・事務の方、送り出してくださった保護者の皆さん、それからこの研修に関わっていただいた全ての方に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
明日帰国します。
◎生徒の感想◎
・自分がここまで積極的になれると思ってなかったし特別な経験が多くて将来ここでの経験が活かせるような職に就いてみたいと思った。
・この研修旅行に参加して本当に良かったと思った。今までは視野がとても狭かったなと思った。フィリピンの貧困問題もそこまで深く知らなかったし、結構限られた人としか関わって来なかった。けど現地に行ってどんな大変な暮らしをしているか全部ではないけど知れたし、色んな人と関わって仲良くなったらこんなに楽しいんだって思った。日本での電気ガス水道がある暮らしは当たり前じゃなくて有難いことなんだと改めて感じた。貧困地域の人たち子供達のための活動をして全ての人が安全に暮らせるようにしていきたいし、自分自身をもっと成長させたいので絶対にまたセブに来たいです。シーモンキーのみんなと1週間過ごせてとても楽しかった。
・ホテル帰ってからも思い出すと涙が止まらなかった。普通に日本で生活していたら出会えなかった素敵な人たちに出会えて本当に幸せだったし、素晴らしい経験をさせてもらったなと感じる。フィリピンの現状と課題を知ってわたしにできることってなんなんだろうと向き合うきっかけになった。本当に支えてくれたみんなに感謝しかない。聖子さんの教育ってなんなんだろうっていうスピーチを聞いて漠然と違うと思っていたことに気づいた、教育の根本を学んで必要としている人に教育を届けたいと感じた。