「昨日、うちの学校で近畿盲学校ゴールボール大会がおましてん」
「え、何で教えてくれへんかったん、昨日の昼間はワシ昼寝しとったがな」
「北やん来たらうるさいさかいにな。ゴールボールは静かに見なあかんもんなんや、あんたはいちいち声上げるよってにな」
「そんなことせんがな。ワシも見たかったなぁ。それで結果はどないでしたんや」
「残念ながらうちの学校は3位でしたわ」
「そら立派やん、それで何校出てましてん?」
「うちの他、京都、兵庫、和歌山の4校ですわ」
「えらいこじんまりとした大会でんな」
「しゃぁないやん、どこの学校も生徒少ないし、それぞれの事情があるさかいな」
「まあ、4校でもよかったかってとこでっか」
「そうゆうことやな。でも決勝戦は見ごたえある試合やったで。京都と兵庫の対戦やってんけど。どちらもレベルが高いし、ほんまに白熱した試合やったわ」
「見たかったなぁ、ほんまに」
「それでうちの結果はどないでしたんや」
「はじめに京都と対戦して1対8で負け、2回戦は和歌山と対戦して10対7で勝って3位や」
「まあ、よぉ頑張った。来年に向けて頑張ってほしいな」
「ところで北やんは、ゴールボールってどんな競技か知ってまんのか?」
「えっ、実は知らんねん」
おわり