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最近肩が痛いのでバファリンからサロンパスを作った【実践篇】Part.2

おはようございます。今回は前回の続き、バファリンを加水分解してサリチル酸を作った所の続きからやっていきます。

今回も写真が少なめですがご了承ください。

①用意する薬品

使用する薬品は、以下の通りです。

・サリチル酸(前回つくったやつ)

・メタノール

・濃硫酸

・飽和炭酸水素ナトリウム水溶液

💀CAUTION!!!💀

メタノールおよび濃硫酸は大変危険な薬品です。取り扱う際は常に安全に細心の注意を払います。

②いざ実験!!!

前回吸引ろ過にて取り出したサリチル酸の結晶を新しい乾いた試験官に取り、メタノール約2mlを入れます。そこに濃硫酸を3~4滴程度加え、沸騰石を入れます。←これ大事

また、濃硫酸は水よりも重いため、ピペットでとった際下に落ちる危険性があるため、素早く慎重に試験管に加えます。

そして70~80度の湯浴を用意して試験管を入れ、穏やかに加熱します。

💀CAUTION!!!💀

沸騰石を入れ忘れた場合は、直ちに湯浴から試験管を取り出し、沸騰石を入れたことを確認してから加熱しなおしてください。突沸して危険です。

沸騰してから5分ほど加熱したら、溶液が半分くらいになります。そこで反応は十分完了していますので、湯浴から取り出します。

加熱後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、中和します。

気体の発生が収まったら、短冊状に切ったろ紙に少量しみこませて、においを確認しましょう。

ドラッグストアに行ったときの、あの湿布薬の独特なにおいがしてくるはずです。

これで実験は成功です!!!

③まとめ

ついにサロンパス合成実験の全工程が終わりました。総括としましては、危険な薬品の取り扱いに気を付けつつ、やったことのない本格的な有機化学の実験を楽しむことができたのでとても良い実験だったと感じております。

もうすぐ今年度も終わりを迎えますが、これを読んでくださった桜塚高校を志望する中3生の皆さんは、科学への興味をお持ちでしょうか?桜塚科学部ではそんなあなたをいつでもお待ちしております。

兼部もOKですので是非入部の検討をしてみてはいかがでしょうか。

以上、バファリンからサロンパスを合成する実験でした。

みんなもやってみてね!!!()