おはようございます。
最近支援金で新しい丸底フラスコを購入して、使いたかったので簡単な合成をやってみます。
結構前にバナナの香りを合成して感動していましたが、今回はその第二弾です。
前の回は酢酸ブチルという物質を合成しましたが、今回は「酢酸イソアミル」という物質で、日本酒に香り成分としても含まれています。前回の酢酸ブチルとはまた違った香りを楽しめるかと。
①用意する薬品
以下の通りです。
・99%~100%酢酸
・イソアミルアルコール
・触媒となる酸(実験室では濃硫酸を使うのが普通だが、今回はチキってリン酸を使用)
・塩化ナトリウム
・炭酸水素ナトリウム
!CAUTION!
酢酸、イソ(ryはいずれも危険な薬品です。実験者は先生方の指導の下、安全に配慮して実験を行っております。
イソアミルアルコールの匂い、毒性があるので鼻を刺すような刺激臭がするのかと予想していましたが、そのような匂いは無くどちらかというとラリってくるタイプの匂いでした。おおこわいこわい。
②いざ実験
酢酸5ml、イソアミルアルコール5ml、触媒の酸1mlを丸底フラスコに入れ、軽く振り混ぜる。
そのフラスコを70~80℃ぐらいの湯せんに10~15分程度浸けます。
イソアミルアルコールを使う場合、降り混ぜるだけである程度反応は進むらしいですが、確実に反応させたいので加熱します。
加熱後、液を別なビーカーに移し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を少しずつ加えて中和していきます。
その後、塩化ナトリウムを加え液を二つに分離します。上に出てくる層が今回の目標物です。
③まとめ
ピペットなどで容器に合成物を移し、試しにティッシュにしみこませて匂いを嗅いでみます。
これは...なんて甘い香りなんだ...!!
前回の酢酸ブチルの匂いは少し強い印象でしたが、今回の酢酸イソアミルは程よく熟した、黒い点々が少し出た食べごろのバナナのような印象を受けます。
個人的にはこっちのほうが好きです。
この調子でほかの果実の香りを楽しめる物質を合成してみたいと思いました。
みんなもやってみてね!!!()