2011年

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12月

■2011年12月22日(金) 2学期終業式を実施
 
 1限目授業の後、大清掃とロングホームルームを行い、その後、体育館工事のため教室で放送による2学期終業式を実施しました。


 乾  匡 校長先生 2学期終業式式辞

 2011年も残すところあとわずかになりました。みなさんにとって、今年はどんな年でしたか。どんな成長を積み重ねた1年だったのでしょうか。掲げた目標は達成することができましたか。できた人は、大いに自分を褒めてあげて下さい。でも100パーセントの満足というのはなかなか得られないものです。できなかった悔しさをバネにこの先、さらに高みに向かって頑張ってください。40点とれたからいいかなんてことは実に次元の低い話。結果に対して、これでまあいいかと満足すればそれで終わりです。決してそれ以上の成長を望むことはできません。自分が描く未来像に向かって、自分の可能性を信じてチャレンジしてください。努力無しでは何も叶うことはありません。
 明日から冬休みになりますが私は、この時期が一番好きです。先日の中学生を対象にしたオープンスクールで本校のブラスバンド部が教育センターの1階のロビーで「ジングルベル」を演奏してくれましたが、クリスマスのこの時期にジングルベルを聞くと何かほんわかとした優しい気持ちになれるような気がします。
 
 今年の3月に東日本を襲った大震災は、多くの人から命と希望を奪い去りました。今なお、放射能の影響も重なり自分の家に帰ることができない人たちが沢山おられます。そんな中、東北に本拠地を置く、プロ野球の楽天イーグルスのキャプテンの選手が観客に向かって挨拶された中の言葉が印象的でした。「この一ヶ月半の間にわかったことがあります。それは、困難に立ち向かっている人間は強い、ということです。必死になって何かをやれたら、そこには自ずと希望というものが生まれてくるんだということです。みなさん一緒に頑張りましょう」というような言葉がありました。絶望的な状況に置かれながらも、心折れることなく、人と人がお互いを励まし合いながら、困難に立ち向かっている姿に、人間の美しさ、強さを感じたという話です。
 
 新しい年を迎える節目に当たり、今の自分はどうなんだろうかということを、皆さんも考えてみて下さい。「ありがとう」という感謝の心、持ててますか。逃げず、負けず、挫けず困難に立ち向かっていく強さは身についていますか。そして、お互いを気遣い、思いやる優しさはどうでしょうか。高校生活は大人になる準備をする時期です。足りないところがあれば、身につくように努力をすることです。優れているところは、更に磨きをかけ、より一層光り輝くよう努力することです。先ほども言いましたが、努力無しでは何も叶うことはありません。1日1日を精一杯、一生懸命生きていくことが大切なことなんです。

 来年は、大和川高校も教育センター附属の生徒も先生も、皆が優しい気持ちで毎日を過ごせて、「ありがとう」の言葉と笑顔が溢れる一年になることを願いまして二学期終業式の式辞を終わります。



■2011年12月16日(金) 3年生対象の法律講座を実施
 
  12月16日(金)3時限目、3年生対象の法律講座を実施しました。講師には司法書士で卒業生でもある鈴木隆弘先生をお迎えして、卒業を目前に控えている3年生のために、社会へ出てからトラブルに巻き込まれないように、身を守る方法を教えていただきました。
 内容は、まず法律とは何かということで、法律とは万民を平等に守るものではなく、法律を知っている人を守るものだ、という話で始まりました。契約に関するトラブルでは、契約は口頭だけの約束でも成立するという話や、保証とは「自分の全財産を投げ打っても責任をもつ約束」だということ、ローンについてや、会員制の解約しにくい落とし穴、クレジットカードのしくみ(クレジットカードは借金だという認識をもった方が良いこと)、ネットトラブル、電話での勧誘、キャッチセール、クーリングオフについてなど、多岐に渡るトラブルの実例と数字を挙げて、とても分かりやすく説明していただきました。また、もし被害にあった時には、「法テラス」という公的機関に相談するようにと教えていただきました。最後に、社会人になって幸せな人生を歩んでくださいと、言葉を残して終えられました。
 50分間の講演が短く感じられ、心のこもった熱弁に生徒たちは講演中に質問を投げかけたりしながら、真剣に聞き入っていました。社会の罠から身を守るために、トラブルに遭わないように気をつけたいものです。





■2011年12月15日(木) キャリア教育講演会を実施
 
 12月15日(木)11時から12時30分まで、センター附属高校1年生と大和川高校2年生を対象とした、進路部主催のキャリア教育講演会を実施しました。講師には、元日本航空ジャンボジェット機 機長(世界最長乗務時間) 杉江 弘氏をお招きし、「グレートキャプテンからのメッセージ~大空の人生で分かったこと」というタイトルで、将来の仕事を見つける時の参考になればとお話いただきました。
 内容はパイロットとしての経験や50ケ国以上を歩いて回って得たをお話をしていただきました。特に印象に残ったのは、携帯電話や信号の話で、国が変われば常識というものが違うのだということ。サッカーの試合方法や勝つための方法論まで、価値観やものの見方の違いや、最も日本人が苦手とする外国人との交渉の仕方など、多くの課題を具体例を示していただきました。
最後に空から撮影した、貴重な写真を見せていただきました。その後、質問の時間がもたれ、UFOを見たことがあるかなどの質問がだされ、他では聞けない興味深いお話もしていただきました。
 パイロットという職業を通して得た貴重な体験談をお話いただきましたが、今やっている無駄と思えるようなどんなことでも、いつか必ず将来役に立つということ、その時々を一所懸命に生きて欲しいと、みなさんに伝えて話を終えられました。




■2011年12月1日(木) 2年人権講演会を実施
 
 12月1日(木)6時間目、ロングホームルームの時間に、2年生対象の人権講演会を実施しました。講師には、柏木佳子さんをお招きして、「障がいを持ちながらのこれまでの歩み」というテーマで講演をしていただきました。
 内容は、はじめに生立ちを話され、生後数が月で失明したこと、保育園に入園するときには、障がい者と健常者が一緒に生活する方がお互いによいのではないかという思いで、役所へ座り込みをして健常者と同じ保育園に入ることを認められ、その後高校まで普通高校に通ったこと。水泳部に所属して健常者と同じ大会にも出場したこともあり、ダンデム自転車でトライアイスロンにも挑戦したこと。大学時代にはボランティア活動にも参加し、積極的にいろいろなことに挑戦したという話でした。元国体の選手で、現在は大学を卒業して公務員として働き、結婚して家事もこなしているというお話でした。お話の中で、障がい者用の携帯電話や、しょうゆさし、絵本、触ってわかる腕時計などの便利な道具の紹介もしていただきました。
 最後の質問会では、買い物はどうしているか、という質問に対して、大きいスーパーなどでは、店に入ったら店員さんが来てくださるので、買い物ができるとのことでした。また、今後どういうことを望んでいるかという質問に対しては、ハード面はかなり整備されてきているが、ソフト面で、いろんな場面での声かけをしてくれる人が少ない。例えば車内で席を立て譲ってくれても声かけをしてくれないので、わからないことがあるなど。人の意識を変えれば、障がい者にとって住みやすくなる可能性が無限大に広がるのではないか、と訴えられていました。
 障がいを持ちながらそのハンディに負けず、いろいろなことに挑戦する、すばらしい生き方を教えていただきました。





   
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