3学期始業式をおえて

明けましておめでとうございます。

 昨年はコロナ対応で大変な一年でした。まだまだ予断を許さない日々が続きます。引き続き、校内では感染拡大防止のための消毒・検温・マスク着用・換気等につとめてまいります。生徒たちが安心して過ごせるように、教職員一同、気を引き締めていきたいと考えております。

 6日(水)に3学期の始業式を施行しました。この間、感染拡大防止のために、式は全て換気に気を付けて(本校では全ての普通教室にサーキュレーターを整備しました。窓を開けるだけでなく、適切な空気の循環にも気を付けています)、密を避けて教室で実施。私の校長式辞も保健グループや生徒指導部の諸連絡や部活動表彰も、教室に整備されているプロジェクターと校内放送を使っての実施となりました。

 3学期式辞で話した内容は、以下の通りです。(四角囲みの中は、教室のプロジェクターで放映したパワーポイントです。)

『皆さん、お早うございます。そして、明けましておめでとうございます。年末年始は、どのように過ごしましたか。新型コロナウイルスの感染が止まらない中、しっかり睡眠を取って、密を避けてくれたでしょうか。私は、買い物以外はずっと家にこもり、初詣にも行きませんでした。大晦日の夜は、紅白歌合戦を楽しみました。今年は新型コロナ対策で無観客で、しっかりと歌を聴かせる内容でした。私の好きなGreeeenもCGで登場しました。特に良かったのが、大泉洋さんでした。いつも笑顔で挨拶されてます。この日も満面の笑顔でしたね。

       笑顔で挨拶

 そうです、笑顔で挨拶。これが大事ですね。「笑う門には福きたる」ということわざがありますが、笑顔になると楽しいことが起きるという意味です。実は、これは、脳科学的に見て事実だそうです。2学期の終業式でお話をした脳科学の専門家の方も言われています。どういうことかというと、

  笑顔→ドーパミンが活性化

 笑顔を作ると、脳の中でドーパミンと呼ばれる物質が活性化するようです。ドーパミンというのは、脳の「快楽」に関係した神経伝達物質なので、幸福を感じることの出来る物質が脳の中に出て来るそうです。つまり、

「楽しいから笑顔になる」のではなく、「笑顔をつくると楽しくなる!」

 「楽しいから笑顔になる」のではなく、「笑顔をつくると楽しくなる」という仕組みが脳にはあるのです。どうか、今年は皆さん、出来るだけ笑顔を意識してみてください。

 もう一つ、挨拶について。こんな話があります。

  挨拶で救われた生徒の話

 年末、かつての教え子から連絡がありました。昨年はコロナの影響で、この教え子の会社も業績が悪化。倒産寸前までいったそうです。幾つかの部署を無くして整理をする、その対象に教え子の部署もなってしまい、このままでは失業だとなった。ところが、彼は別の部署の部長から引っ張られて、失業せずに済んだそうです。一度も一緒に仕事をした事がなかったその部長に、「なぜ、私を?」と聞いたところ、部長はこう答えたそうです。

君の仕事ぶりは知らないが、君は常に誰に対してもきちんと挨拶をしていた。その姿勢が気に入った!

 どうですか、皆さん。今年は笑顔を意識して、しっかりと挨拶をする一年にしませんか。

 最後に、1月1日の新聞にこの方のインタビューが載っていましたので、紹介します。

   米津玄師さんの言葉

 「Lemon」という名曲を書いた米津玄師さんが、新聞のインタビューで昨年のコロナを振り返っています。彼はこう言っています。

「自分のため」だけにやっていくことの空虚さに気づき、「人のため」に何かできることはないかと考えた。

 「STRAY SHEEP」というアルバムを発表する寸前に、このことを強く意識されたそうです。

 まだまだ、新型コロナウイルス対応は続きます。そんな中でも、今できる事にしっかりと一所懸命に取り組んでください。そして、「人のために」「誰かのために」頑張りましょう。3年生はいよいよ卒業です。今日を入れて、わずか20日ほどしか残されていません。1・2年生も3学期はあっという間です。悔いの残らないように、今出来ることにしっかりと一所懸命に取り組んで、自分のためだけでなく、人のために誰かのために頑張りましょう。』