3学期終業式

 先週末、18日に3学期終業式を挙行しました。生徒の皆さんは元気に登校してくれました。終業式では、ウクライナの問題、新型コロナの問題、オリンピック・パラリンピックの話、東日本大震災から11年経って先週に起きた地震の話、などなど伝えたいことは山ほどあったのですが、新型コロナ感染拡大防止のためにできるだけ短時間にしなければならず、以下のような話だけにしました。

『おはようございます。皆さん、3学期の終業式に参加出来るということは、進級が出来たということ。おめでとうございます。仮進級の皆さんもいますが、ひとまず2年生の皆さんは3年生へ、1年生の皆さんは2年生になれました。先月は4年に一度の冬期オリンピックがお隣の中国、北京で開催されました。そこで冬期競技が行われ、日本は過去最高の18のメダルを取りました。パラリンピックも先日終わりましたね。パラリンピックでは、ウクライナの選手の皆さんが母国の危機を背負って、過去最多の29のメダルを取りました。

 さて、メダルを取ったアスリートのコメントを覚えていますか。今回のオリンピックでは、メダルには届かなかったスピードスケートの小平奈緒選手は、こう言われています。「成し遂げることはできずとも、自分なりにやり遂げることはできたと思っています。この4年間、どこまで行けるんだろうと信じてくださった方々や、立ち止まりそうになるたびに温かい言葉をかけてくださった皆さんに何度も救われてきました。」史上初の銀メダルを取った女子カーリングの藤澤五月選手は平昌の時にも、「最初は自分のために始めたカーリングだったけど、こんなにたくさんの人に応援してもらえて、それが力になってメダルがとれました。皆さんのおかげです、ありがとうございました」と言ってます。フィギュアスケートの羽生弓弦選手は、「氷に嫌われちゃった」 「跳ばせてくれてありがとう」思い通りの結果にはなりませんでしたが、ここでも感謝の言葉を言われてました。いずれも皆、感謝を述べています。自分一人の力でここまで来たのではなく、たくさんの人の応援があって、支えがあって、力を発揮できたと。トップアスリートと言われる人たちも個人個人でとんでもない努力はしているでしょう。羽生選手は、仲の良い友人に「外食に行こう」と誘われても「また今度ね」と言い続けるので、その友人が「今度っていつ?」と聞いたそうです。羽生選手は「引退してから」と答えたそうですから、その努力は凄いなと思います。ただ、同時に周囲に支えられていることにもアスリートの皆さんは気付いており、感謝することを忘れていません。

 いつも言っているように、人間は自分一人の出せる力、自分のために出せる力はしれています。誰かに支えられ、誰かを支える中で出す力のほうがはるかに大きい。さて、2年生3年生に進級できた皆さん。皆さんが進級出来たのは、もちろん皆さん自身が頑張ったからですが、それだけではありません。あなたを支えてくれた人がいました。それは友だちであったり、家族であったり、そして先生であったり。支えてくれた人にどうか、感謝をしてください。感謝できる人になってください。4月8日に皆さんが元気な顔で登校できることを楽しみにして、私の話を終わります。』

 生徒の皆さんは本当にしっかりと話を聞いてくれていました。ありがとう!