2学期終業式

 本日、午前11時から令和3年度2学期の終業式を実施しました。大阪府教育庁と相談の上、感染対策を徹底して、2年ぶりに体育館に全学年が揃っての終業式でした。生徒諸君は、静かにしなければならない時には、「シーン」という沈黙の音が聞こえるくらい、静かに集中してくれましたし、私の話が終わると、しっかりと拍手をしてくれました。コロナ対応という事で、話は出来るだけ簡潔にしましたが、その内容は、以下の通りです。

『お早うございます。2年ぶりの全校生徒が集まっての終業式です。昨年もそうでしたが、今年も新型コロナウイルスの対応で皆さんも大変な日々を過ごしたものと思います。この一年を改めて振り返ると、【当たり前が当たり前でなかった】一年と言えるのではないでしょうか。当たり前に友だちと大声を出し合うこと、当たり前に笑いながら食事をすること、当たり前に友だちと遊びに行くこと...。そんなこれまでの当たり前が当たり前でなくなった二年間でした。その日々で「当たり前って本当に大切なんだ」と気付いた人もいますし、「早く以前の当たり前に戻ってほしい!」と強く思う人もいるでしょう。ただ、「当たり前が当たり前でないこと」から皆さんはいろんなことを学んでくれたものと思います。

 今夏、オリンピックとパラリンピックが開催されましたが、パラリンピックの選手がこんなことを言われました。【出来ないことを嘆くより、何が出来るかを考える】。これは障がい者の方の言葉ですが、もちろん、社会が変わることで障がい者の出来ることも広がり、変わっていきます。その視点も忘れてはいけません。ただ、コロナ禍の今、参考になる言葉ではないでしょうか。実際、今年の夏に生徒会の皆さんが高槻島本地区の高校の生徒会に呼びかけて、「生徒会サミット」を開催してくれました。コロナ禍でも出来る事があるはず、そんな思いで、生徒会の皆さんは頑張ってくれました。出来ない事を嘆くのではなく、何が出来るかを皆さん、考えましょう。そして、皆さんの入学式の時に私の東日本大震災被災地支援の話を通じて、【今、出来ることに精一杯取り組もう!】というメッセージを伝えましたが、重ねて皆さんに呼びかけます。出来ない事を嘆くのではなく、何が出来るかを考え、今、出来ることにしっかりと取り組みましょう!1月の始業式では、皆さんの元気な、そして素敵な笑顔を見れることを願っています。良いお年を!』

 最後に、自立支援コースぴあの仲間が作ってくれたクリスマスツリーの写真をご覧ください。