中小企業同友会との交流会に参加しました

 7月26日18:30~21:00まで東大阪市の市役所隣にありますクリエイションコア東大阪で、中小企業同友会中河内ブロックとの交流会に参加しました。高校側は、校長・教頭・首席合わせて23名、学校は15校の参加、企業側も23社の社長さんが参加されました。

 交流会は、中河内ブロック長の(株)マルキチ社長の木村氏より、同友会の説明と自社経営の説明から始まり、続いて高校側から各校の自己紹介が行われました。布施高校は、ほとんどの生徒が進学を希望し、高校を卒業後就職を希望する生徒はわずかですが、あえて私がこの会に参加したのは以下の理由です。

 ①東大阪は中小企業の街として有名ですが、その街の中小企業の会社にもグローバル化とは、無縁でおられないこと。

 ②中小企業の社長さんたち、とくに同友会に参加されている企業の社長さんたちは、人材育成に熱心であること。

 ③そして、中小企業ならでは経営戦略で地域に根差した「地域のための経営」をされていること。

 ④このような社長さんたちの「若い人たちを育てたい、地域に貢献したい」という熱い思いを直に感じて、今後の学校現場での「人つくり」に役立てたいこと

の4点です。私は、次のように社長さんたちに話しました。

「前任の民間出身の校長が凄まじい改革を実行され、その結果今年の春、関関同立の現役合格者がのべ168名に達した。これは、前年の2.8倍の数です。ただ、4月から赴任して思うことは、多くの生徒が大学進学を希望するが、『何のために』というところが果たしてどこまで生徒は認識しているのか、教師サイドでいうとどこまで指導できているのか、と思う。大事なのは、自分の能力や個性を人のために役立てる、世の中のために役立てる志を持つことではないかと思う。東大阪は、中小企業の街であり、志をもって起業されている会社がたくさんあると思っている。そういう企業さんの熱い思いを宝として、高校の教育に役立てていきたい。東大阪には、宝がいっぱいあると思う。」

 この話の背景には、私は常に心に持っている信条があります。それは、「能力のある者は、その能力に見合ったものを社会に還元すべきである」という考えです。この考えは、ヨーロッパの歴史の中で語り継がれている「ノブレス・オブリージュ」という考えの現代版と考えています。「ノブレス・オブリージュ」は貴族主義などと日本語に訳されますが、その内実は、「社会の中で地位や名誉のある者は、社会に貢献すべきである」という考えです。

 交流会は、その後、人材育成や離職の問題など、各テーブルに分かれて討論が行われました。遅い時間まで教育現場の人間と企業のトップとの交流が行われ、有意義な時間を過ごせたと思います。どうもありがとうございました。布施高校の生徒に向けて、熱い思いを語っていただける企業のトップがおられたら、ぜひともご連絡をいただければありがたいと思っています。

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