シカゴ国際交流その7

おはようございます。シカゴは土曜日の朝を迎えています。時刻は8時半。昨日の通り雨のあと、一挙に気温が下がりました。非常に寒い朝です。土曜と明日の日曜は気温が低いとシカゴのTVは報道しています。 昨夜は何の連絡もありませんでした。便りのないことは良いことだと思います。それぞれの家庭で生徒たちは、有意義な時間を過ごしていることと思います。今日は、家族と過ごす1日です。どんな素晴らしい時間が待っているか、楽しみの1日です。 余談ですが、昨夜ホテルに戻るときに、歩道をデモストレーションしている若者に出会いました。どうもトランプに抗議をしているようです。非常に整然としたデモで、デモの横をポリスが自転車に乗りながら警備しているのは、何か微笑ましいと思うえる風景でした。 ついでに、街の風景を述べると、日本総領事館にホテルから歩いて行くときに、超高層ビルの足元でホームレスの人たちを何人か見かけました。足元にプラカードを掲げ、自分はホームレスなのだ と書かれていました。いずれも白人です。 また、昨夜セブイレブンに買い物に行った時は、ドアのところに男性が立っていて、ドアを開けてくれるのですが、親切でやっているのではなく、紙コップを突き出してチップを求めて来ました。どうも彼らもホームレスのようです。 そんな風景に目が行くのも、トランプ大統領の誕生という歴史的な事実の真っ只中のアメリカにいること、そして、今睡眠をとる前にフランスの学者、エマニエル・トッドの「問題は英国ではない。EUなのだ」を読んでいるせいかもしれません。彼は、Brexitは当然の帰結だと日本人向け読者の冒頭に述べています。彼がこのように述べるとは、私は思っておらず、少しショックを受けながらこの本を読んでいます。グローバル化の先に何があるのか、イギリスの離脱、トランプ大統領の誕生、そして欧州各国の極右政党の台頭、ドイツの一国優位、ロシア 、中国の影響力の拡大。世界は混沌としています。今までは、グローバル化の陽の当たる部分が強調されて来ましたが、これからは陰の部分が強調されて行くでしょう。世界的に始まっている経済格差がやがて日本にもやってくるはずです。グローバル化の恩恵を得られないアメリカの労働者がトランプを押し上げたと言われていますが、日本ではこれはどのような現象として現れてくるのでしょうか? シカゴの街をバスで移動していると、トランプタワーを見ました。シカゴにもあることを初めて知りました。どのTVnewsも連日トランプを取り上げています。まさに歴史的な事件の真っ只中のアメリカ、シカゴです。 写真は私が泊まっているホテルから見えるシカゴの街です。

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