3月の終わりごろニュージーランドの語学研修の帰国がどうなるかとやきもきしながらニュースをみていたら、「中満 泉」という女性の話が報道されていた。「誰だ、その人は?」というのが最初に思ったこと。なんと中満さんが、国連事務次長(軍縮担当上級代表)に就任することが決まったのだ。国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏が指名したという。
(中満氏の写真はAaron Kotowski氏撮影したものhttp://forbesjapan.com/articles/detail/13436)
報道されている中満氏の活動を聞いていると、おもわず「こんな日本人女性がいたのか!」と独り言を発していた。彼女の経歴は、ウィキペディアに載っているのでぜひみてほしい。だが、彼女の経歴は、そんなwebpageの文字ではたやすく表現できない。なんといっても、彼女の今までの活動の中で、「すごい!」と思うのは、次の事だ。1992年、旧ユーゴスラビアの紛争が激化する中で、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の現地要員として、彼女は自ら手を挙げたことだ。当時のユーゴは、民族が四分五裂し、セルビア人が"民族浄化"を叫んで、死者20万人、難民・避難民200万人、セルビア人によるムスリム系女性への組織的レイプが4年間で2万件に上るような事態になっていた。その地に、彼女は難民救済と停戦・平和維持活動のために現地に自ら飛び込んだのである。言葉でいえば、そのように表現されるが、実際の活動は、戦争状態にある各民族の司令官とギリギリの交渉を行う日々であった。ニュースで流れる映像では、兵士に囲まれた中満氏が、腕を組んで厳しい視線を司令官に向け、一歩も引かず交渉している姿が映っていた。まさに、死と隣り合わせの仕事である。
そんな経歴の彼女が、国連事務次長(国連のナンバー2)に就任したのだ!彼女の生きざまに思わず鳥肌がたった!
中満 泉!彼女がどんな人生を歩んできたか、布施高校の生徒達、ぜひ検索してください。こんな魅力的な日本人女性がいたことを知らなかったとは!