本日4月10日(月)、平成29年度の始業式が行われました。新しく来られた先生方を紹介し、新しい担任を紹介したのち、私から始業式にあたり1点だけ話をしました。
それは、「知的関心を持とう」ということです。そして、もっと本を読んでほしいと伝えました。読書の話は入学式でもしました。本の世界は、無限です。人生を豊かにし、個性を伸ばしてくれます。
早速1冊の本を紹介しました。文春新書の「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」という本です。この本は、京都産業大学で学生相手に、著名な人たちが講演した内容・対談した内容をまとめた本です。まさに題名のごとく、業績をあげて有名になる前に、どんなことを考え、どんなことに取り組んだか、そしてどんな失敗をし、どんな挫折を味わったかが書かれています。
登場するのは、
京都大学 山中伸弥教授 将棋の羽生善治氏、映画監督の是枝裕和氏、そして京都大学総長の山極壽一総長
です。4人の話で、私が面白いなと思ったのは、山極総長の「ゴリラの話」です。ここでは、これ以上語りません。是非読んでください。
次に今年から生徒指導部長をお願いした先生と自治会部長をお願いした先生から、話をしてもらいました。生徒指導部長の先生からは、「生徒指導部というのは、ルールを守らせるというような小さなことのためにあるのではない。人が変わっていく、互いに成長していく、そんな一人一人、クラス、学年、学校の雰囲気をつくるためにあるのです。あなたは、何のために学校に来ていますか?」という話がありました。自治会部長からも、「もっと君たちは力を発揮できると思う、その力を発揮して学校を盛り上げていってほしい。まずは挨拶からはじめよう!」という話がありました。
始業式の最後には、この3月にニュージーランド語学研修に行ってきた生徒達からの報告です。出発の時に「報告を英語でやってね。だって語学研修に行くんだから。」とお願いしていたら、期待通り、全員英語でスピーチをしてくれました。原稿を持って、スピーチする人もいましたが、原稿を見ずにスピーチをする人もいて、「すごいね!」と感心していました。原稿を見ると、どうも文章を読むという雰囲気になって、気持ちが伝わりにくくなります。詰まってもいいから、原稿を見ずに、語りかけるように心の中からスピーチすると、相手に届きますよ。すばらしい報告でした。
そのあと、3年生だけ体育館に残って学年集会が行われました。先生方から最後の学年としての気合を入れるのかな・・・と思っていたら、生徒代表の二人の決意表明が行われました。その決意表明がとても良かったので、ここで掲載します。ほかの学年の人も、先生も読んでくださいね。
「ついに、最高学年となり、それと同時に大学受験との闘いも本格的に始まりました。新しいクラスが決まり、環境が変わる中、体育祭の準備があったり、クラブ活動の引退が近づいたりと忙しくなりますが、それを言い訳にせず、自分たちが今やるべきことをしっかりこなしていく必要があります。
先輩たちが残していったすばらしい実績を見て、自分たちも同じように結果を出せるのか、第1志望の合格通知をもらえるのか、不安になる事もあると思います。しかし、不安になった時こそ支えあい、協力し合えるクラスや同じ部活で努力してきた仲間がいます。私たちはライバルであるとともにチームでもあります。お互いに切磋琢磨しあうチームとして、勉強も行事も充実した良い1年にしましょう!」
良いスピーチでした。度々登場する野球部キャプテン!君のスピーチも良かった。思いが伝わりました。みんなも気合が入ったと思います。
さぁ、勝負の年です。気合だ!