本日4月11日、平成29年度の離任式が行われました。平成28年度末をもって布施高校を去られた先生方の離任の挨拶です。今年は、3名の先生が離任式に出席されました。
先生という職業柄、生徒の前で話をすることは、よくあります。クラスの前で、クラブのミーティングで、学年全体の前で・・・。ですが、全校生徒の前で、それも壇上に上がって生徒に話をするというのは、あまり機会のないことです。私のように校長をしていると、年に数回全校生徒に向けて話をする機会がありますが、日々現場で頑張っている先生では、そう機会がある訳ではありません。
しかし、この離任式というのは全校生徒の前で(実際は2年・3年ですが)、話をする場なのです。生徒のみなさん、この時、布施高校を離れられる先生が何を話されるかを心に留めておいてください。1年間なら、1年間分の、3年間なら3年間分の、5年間なら5年間分の・・・というように、先生方の思いが一つ一つの言葉に乗っかっています。
今日、離任の挨拶をされた先生方の言葉にも、布施高校への思いがにじみ出ていましたね。特に大学を卒業して新任として布施高校に赴任し、7年間勤務された奥井先生の言葉に、「布施高校は第二の母校」という言葉がありました。本当にそうだと思います。それだけ、初めて務めた学校の影響は大きいのです。
教師は、自分の身を削り、頭の中では常に生徒の事を考え、生徒に心を寄せながら仕事をします。自己を犠牲にしながら、それでも教師という仕事に従事するのは、それだけ生徒が好きだから、それだけ学校が好きだから、それだけこの人とかかわるという仕事が好きだからです。この離任式の挨拶には、そんな先生たちの思いが一挙に吹き出る、まさにそう、吹き出る場なのです。教師という仕事についている思いを、一人の人間として、生徒達にぶつける場、そんな場が離任式ではないかと思います。
3人の先生が話される姿を後ろから見ながら、こんなことを想い、離任される先生方の話を聞いていました。離任されるすべての先生方の今後のご活躍祈念いたします。頑張ってください、そしてありがとうございました!