4月20日、4限に3年生対象に分野別説明会が開催されました。国公立大学の分野説明会に54名の生徒が参加するということで、急きょ説明会担当の先生に頼んで、「乱入」させてもらいました。
私が話をしたことを要約すると、
①君たちがよく知っている近畿の国公立大学は全国的にみて難関及び準難関校であること。
②進学校と言われる学校でもよくよく進学実績を見てみると、地方の国公立大学に進学している生徒は少なからずいるということ。布施の生徒も地方にまで視野を広げれば、手の届く国公立大学はたくさんあるということ
③そして、理系学部の進学をめざす生徒は、まずは全国を視野に入れて、国公立大学への進学を考えること。なぜなら、理系は「研究出来てなんぼ」「実験出来てなんぼ」の世界で、私立大学に比べて、国公立大学の教育・研究体制は、圧倒的に少人数で研究環境が優れていること
④さらに、おなじ名前の工学部・農学部という看板を掲げていても、中身は全然違うことが少なからずあること。だから、自分の学びたいこと、研究したいことを学科レベル、教授陣レベルまで考えること
⑤さらに、理系学部の教育・研究は4年間の学士レベルでは終了せず、大学院までの修士課程まで考えること。その場合、大学は地方大学でも院は近畿圏の大学院に進学するケースは、結構多いこと。
などの話を10分間でしました。しかし、まだ言い足りなかったので、付け加えます。
⑥資格を取るための大学進学に近畿圏も地方もないということ。具体的には、薬剤師・教師などの資格はどこで取得しても変わらないということ。近畿圏の国公立大学で薬剤師の資格を取ろうと思うと、大阪大学薬学部をめざすことになること、さすがこれは超難関。ですが、地方にも薬学部をもつ大学は、たくさんある。
⑦「下宿するとなると費用がかかるのでは?」と思うかもしれないが、自宅から私立大学に通うのと、4年間の学費についてはそんなに大差がないこと。なぜなら、大阪に比べて地方は物価が安い。ということは、下宿代も安いということ。
⑧近畿圏からみると地方の国公立に進学することを「都落ち」のような感覚でとらえる人もいるが、地方の国公立大学はその地方では「名門」としてリスペクトされていること
⑨地方の国公立大学に進学すると、「地元出身者が大半では?」と思うかもしれないが、実は都市部から進学している学生は多いこと。例えば、徳島大学、鳥取大学、島根大学、香川大学などは、近畿圏からの進学者が結構いる。
というような内容を話そうと思っていました。近畿圏か地方か、いずれにしても5教科7科目ないしは8科目という壁に挑む゛根性"が必要です。でも、将来のことを考えた場合、勝負の1年であることは確か。「気合い入れて、一発やったろうやないか!」と奮起することを期待します。