筑波大学、ビブリオバトル推薦入試に導入!

 7月4日の読売新聞に高校生ビブリオバトル大会の特集の記事がありました。その横に、筑波大学がこの秋の推薦入試からビブリオバトル方式の面接試験を導入することを決定したという記事が載っていました。情報学群知識情報・図書館学類という学類の試験です。募集定員100名の中で推薦入試枠は40名。かなり多いですね。

 試験は、まさにビブリオバトル方式のルールに則って行われます。5分間のプレゼンテーション、そして質疑応答です。受験生5人程度が3人の教員の前で、バトルを行います。教員は、「5分間のプレゼンで自分の考えをうまく伝えられるか、説得力のある説明ができるかに注目。質疑応答では、自分の持つ知識を組み合わせて質問できるか、他の受験生から出た質問の意図を酌み、的確に回答できるかを評価する」と書かれていました。

 とうとう、こんな受験が始まりましたね!単に知識のINPUT-OUTPUTでない、多面的な力をみる受験です。私は、このような入試がどんどん実施されたら良いと思っています。人間は、色々な能力や資質を持っていますので、単にペーパーテストに強いだけで評価してきた今までの大学受験より、よっぽど良いと思っています。

 さて、布施高校の生徒のみなさん、こんな受験がどんどん増えてきますよ。このような受験には、3年生になってからの受験勉強では太刀打ちできません。高校の3年間で、何に知的関心をもち、どのように高校生活を送ってきたかが大事です。そして、その力は、単に大学に合格するためだけではなく、社会人として求められる力でもあります。いくらクラブ活動を頑張っても、全国レベルの成績を上げなければ、大学は評価しません。大学のある教授が言っていました。

「推薦入試で話を聞いても、『クラブ活動、がんばりました、行事、がんばりました』ばかり。それでは、個性豊かとは言わない。人と違う内容を話できる、そういう高校生活を送ってきた受験生を合格させたい」

この教授は、あなた達もよく知っている、そして大量に布施高校から受験する大学の教授です。どんな力がある学生を求めているか、わかりますよね。知的関心を持ち、その知的関心を広く、深くしていく高校生活を送ってください。それには、まずは本を読むこと、新聞を読むことです。