No.57 夏休みの思い出

 明日から夏休みが始まります。いろいろと普段はできないことを計画していると思います。そこで今日は私がみんなと同じ高校生だった頃の夏休みについてお話しようと思います。

 高1~2の夏休みはとにかく部活をしました。勉強は普段以上にはしなかったですが、先生がびっくりする程、本を読みました。高3の夏休みは本当に必死に勉強しましたが、気分転換も兼ねてひとりで大学の下見に東京へ行きました。兵庫県の田舎もんにとっては、ある意味、異文化体験。当時はオープンキャンパスなんてものはなく、学校説明を受けられるわけもなく、ただただ憧れの大学をどうしても見たくて夏休みの大学に潜入しました。インターネットもない時代、いつも受験雑誌を見て憧れていた大学のキャンパスに立って、とても感激したことを覚えています。

 その夜、大学近くにある安い宿に泊ったのですが、その時、もうひとつ本チャンの異文化体験をしました。4人の相部屋だったのですが、私とバングラデシュ人、イギリス人、台湾人という組み合わせでした。普通に英語でグイグイ迫ってくるし、みんな普通に水シャワーだし、私は軽くパニック状態。部屋を抜け出しても客はみんな外国人。以前仕事で4年ほど外国にいましたが、それよりもずっと強烈な異文化パンチを、あの時たった一晩で浴びたように思います。すごい衝撃でした。

 みんなにも、感動する夏休みを送ってほしいと思います。そのために何に挑戦してもいいと思うのですが、高校時代にしかできないことであること。それと、勉強は必ずする。それは約束しよう。普段は毎日授業で6時間勉強して、さらに自主学習もしているので、夏休みに毎日5~6時間勉強しても決して普段より多くありません。6時間も勉強は無理っていう人は私みたいにガッツリ読書したらどうだろう。夏休みでないと、なかなか本は読めないと思います。先日、多くの人がゴルゴ松本さんの話に感動したと思いますが、たぶん彼の言葉の中に真実のもつ迫力を感じたからだと思います。読書も同じ。良い本には何か真実が書かれていて、その深い真実を読み取れれば、あの日ゴルゴさんからもらったのと同じ感動を手にすることができます。ああいう感動をもっとしたいと思いませんか。それが読書の力です。それでは休み明け、ひと回り大きくなった皆さんに会えるのを楽しみにしています。夏を感動して元気に戻ってきてください。

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