2018年アーカイブ

No.61 言葉の力をつけてほしい。(2学期終業式)

 SNSの時代、言葉の使い方ひとつで大炎上する時代です。今日はそういった言葉のことについて考えてみたいと思います。言葉を持たない民族はないと思いますが、語彙力こそが人間とそれ以外のものを区別する決定的な違いのひとつだと思います。語彙力、つまり知っている言葉の数が少なければ、自分の考えや感情を整理してまとめることも深く掘り下げることもできませんし、人とコミュニケーションを取ることも苦労するでしょう。...

No.60 修学旅行の仕掛け

 11月7日から3泊4日の旅程で、熊本・長崎修学旅行に行ってまいりました。校長は、修学旅行団の団長として引率同行して参りますので、やはりすべての生徒の健康と安全の確保・維持が一番の任務となります。そのうえで、教育旅行としての目的といえる集団行動、地域文化との交流、地歴及び平和学習といった観点から、生徒たちが「新しい気づき」を得る、ということが肝要なこととなります。そのために、修学旅行と言う学習機会...

No.59 高校生に求められる力

 いまの高校生に求められる力とは、どのようなものでしょうか。いったい何を身に着けて高校を巣立っていくことを期待されているのでしょうか。高校の校長がこんなことを言っているようではダメなのですが、この問いへの答えは簡単ではありません。結局、話は生涯学習社会の中で、高校生にどこまでの完成度を求めるのか、ということに行きつくのだと思います。当然ですが、高校卒業時に全てにおいて完成した人間ができているわけが...

No.58 全力でオープンスクール(2学期始業式)

 どんな夏休みだったでしょうか。感動の体験はできましたか。みんな大きなケガや病気もなく、約束した通り元気に登校してきてくれてとても嬉しいです。  さて今日は、来週開かれるオープンスクールについてお話しします。オープンスクールは毎年この時期に開催しています。新しい後輩を迎えるために頑張っているわけですが、参加してくれた人の意見や感想も「学校がきれい。」「明るくて活気がある。」「生徒も先生も優しくて仲...

No.57 夏休みの思い出

 明日から夏休みが始まります。いろいろと普段はできないことを計画していると思います。そこで今日は私がみんなと同じ高校生だった頃の夏休みについてお話しようと思います。  高1~2の夏休みはとにかく部活をしました。勉強は普段以上にはしなかったですが、先生がびっくりする程、本を読みました。高3の夏休みは本当に必死に勉強しましたが、気分転換も兼ねてひとりで大学の下見に東京へ行きました。兵庫県の田舎もんにと...

No.56 新しいカリキュラム

 学校の大きな教育方針は教育課程(カリキュラム)に表現されます。そこを精緻に作りこんでいくことが学校運営の「いろはの、い」と言えます。  日根野高校が提供してきたカリキュラムを振り返りますと、12年以上続いた「普通科総合選択制」時代の色彩が色濃く出ていました。それはつまり受験学力あるいは座学を中心とする課程もさることながら、多様で体験的な学びあるいはフィールドワークを重視する編成を取っていました。...

No.55 5年目の校長

 着任から4年が経過し、私の日根野高等学校長としての勤務も5年目となりました。私自身は本校8代目の校長ですが、任期付という出自でもありますので、プロパーの校長先生方とは少し違う経過をたどっているかもしれません。  初年度は、ただ夢中に走り抜けた1年でした。校内のことであれ校外のことであれ全てが初めてで、周りの方にハラハラドキドキさせ通しだったのではないかと思います。しかしながら、知らないということ...

No.54 新しい年の始まり(1学期始業式式辞)

みなさん、新学年おめでとうございます。  新入生32期生を迎えて、日根野高校が新しいスタートを切ります。皆さんも新学年になり新しい環境になります。終業式でもお話ししましたが、その環境を見据えて何かを変えていかないと変化から取り残されていきます。学校もいろいろな仕組みを見直して、さらに進路実現に力のある分かりやすい高校に進化していこうと思っています。全員で新しい日根野高校を作っていきましょう。  さ...

平成30年度 入学式 式辞

平成30年度 入学式 式辞  本校自慢の桜も満開の時こそ過ぎましたが、まさに春爛漫のこの佳き日、PTA並びに後援会をはじめ多くのご来賓の皆さまのご臨席を賜り、大阪府立日根野高等学校第32回入学式を挙行できますことは、大変喜ばしいことであり感謝に堪えません。高い処からではございますが、心より厚く御礼申し上げます。  32期生の皆さん。日根野高校へようこそ。私たち教職員・在校生一同、皆さんの入学を...

No.53 何かを変えるには(平成29年度3学期終業式 式辞)

 一年の締めくくりの時期になりました。今日から4月9日の始業式まで、この一年を振り返ってみて、修正すべき点を修正して新年度に備える、そんな貴重な20日間です。  最初に少し面倒な話をしておきますと、人間というのは(と言いますか)生物というものは、生存本能を強く持っていて、できるだけエネルギーを節約温存して日々を生き抜いていこうとするそうです。そうでないと外敵からの突然の攻撃に対抗できないからです。...

No.52 どうやって夢を形にするのか(第29回卒業式式辞)

 桜の芽吹きに新たな春の訪れを感じる今日の佳き日、大阪府立日根野高等学校第29回卒業証書授与式を挙行するにあたりまして、泉佐野市教育委員会 古谷大助様、地元中学校の校長先生方ならびに多くのご来賓のご臨席を賜りました上、多数の保護者の皆さまのご列席を得ましたことは、卒業生はもとより本校教職員一同にとりましても心からの慶びであります。高いところからではございますが、心より厚く御礼申し上げます。  ご列...

No.51 あいさつについて(3学期始業式式辞)

 新年には「おめでとうございます。」とたくさんの人と人とがあいさつをかわしますが、今日は、このコミュニケーションの基本、あいさつすることについて考えてみようと思います。  ここでいうあいさつとは、ごく日常的で簡単な誰でもできるあいさつのことです。30年前のことになりますが、私は結婚する時にある人から円満な結婚生活の秘訣として「おはよう。ありがとう。ごめんね。」の3つの言葉が大切だとアドバイスされま...

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