2017年アーカイブ

No.50 微分積分は役に立つのか(2学期終業式 式辞)

 この間まで、日テレ系で「先に生まれただけの僕」という学園物ドラマをやっていました。私も見ていたのですが、その中で是非皆さんに話したい、と思うことがありましたので、今日はそのことについてお話したいと思います。2年生3年生には以前同じようなことを話しましたが、こんな話です。  民間企業からやってきた校長役の桜井翔君が数学の授業をやった後のこと、「関数や微分積分は社会で役に立ちますか。」「社会人になっ...

No.49 ひねのプログラム

 今日は、ひねのプログラムについてお話したいと思います。ひねのプログラムは平成27年の一年をかけて原案を練り上げた「キャリアを考えるための3年計画プログラム」です。このプログラムの目的とするところは、「生徒が全人格的かつ実践的な学習や体験を積み上げることによって、自らの進路を自らの力で発見し決定する力を身につける。」ということです。そして昨年、平成28年度から運用を開始いたしました。  私が、この...

No.48 生徒たちのキャリアについて

 キャリアの意味はいろんな言い方ができるのでしょうが、ここでは「自分の生き方、生き様」としておきたいと思います。生きるために大切なものなのですから、元々キャリアというものは人から教わるものではなく、自分で必要性を感じ積み上げていくものでした。少なくとも私が高校生大学生の頃はそんなものだったように思います。といって昔の若者がしっかりしていた、ということではなく、社会全体に余裕があったので若者の生き方...

No.47 格差社会と高校生

 格差社会の拡大を多くのメディアが取り上げるようになったのは、2011年の「ウォール街を占拠せよ」運動からではないかと思います。もちろん源流を辿れば、格差社会は人類の歴史と共にあるのですが、昨今使われている文脈でいえば、18世紀のイギリス産業革命を起点とする近代資本主義の成立あたりから始まるという解釈が正しいように思います。おそらく、資本家が労働者の生み出す付加価値を独占搾取する、という二項対立の...

No.46 全員でオープンスクールやります(2学期始業式)

 この夏休み、みんないろんな体験をしてくれたと思います。終業式でお話ししましたが、新しい友人・知人はできましたか。オープンキャンパスや病院・保育園体験はどうでしたか。何かが変わるような大きな経験ができましたか。それぞれ感じていることと思いますので、その思いを大切にしてください。  さて、今日は来週火曜日に開かれる日根野高校のオープンスクールについてお話ししたいと思います。オープンスクールは毎年この...

インクルーシブな学校を目指して(1学期終業式)

 昨日、たくさんの部活・生徒会のみなさんが佐野支援学校のみなさんと交流活動をしました。いろいろと合同練習や試合をしたわけですが、交流なのですから、なにかしらの気づきや熱い思いを共有できたらいいな、と思って行ったわけです。このクラブ交流はもう何年も続いている日根野高校と佐野支援学校の合同行事で、参加する一人ひとりが互いに自分の個性を出し合って触れ合う場として時を刻んできました。大切だな、と思うことは...

No.44 政治的教養教育~選挙権について

 今日は18歳選挙権と高校生について考えてみようと思います。3年生の中には既に選挙権を得ている生徒もいるわけですし、生徒全員が1~2年のうちに選挙権を得るわけですのでとても大事な話です。昨年、この制度が導入されて、その時ちょうど参議院選挙と東京都知事選挙がありましたのでみんなで大騒ぎしましたが、それが終わった途端、ほとんど言う人がいなくなってしまいました。ですから、ここで一度取り上げてみることにし...

No.43 体育祭が春になりました

 長い間、日根野高校の体育祭は文化祭とセットになって毎年秋の同じ週に開催されてきました。考えてみれば確かにとても忙しかったと思います。準備をいっぺんに二つ同時並行でするわけですから当たり前です。もちろんいいところもありました。一週間にふたつの行事があるので、学校行事スケジュールとしては短期間で一気に完結できること。決着が早い分だけもっと他のことに時間を使うことができる良さがありました。ただし、悪い...

No.42 NEW日根野高校のスタートアップ(1学期始業式式辞)

 みなさん、新学年おめでとうございます。  新入生31期生を迎えて、これで3学年ともが普通科専門コースの生徒になった日根野高校が新しいスタートを切ります。NEW日根野高校です。平成25年に日根野高校が普通科総合選択制の学校から専門コースをもった普通科高校になると決まってから、私たちは新しい学校のカタチを懸命に考え抜き、全力で準備をしてきました。魅力のある分かりやすい高校になりたいと思って、必死にな...

No.41 未来は変えられるか(平成28年度3学期終業式 式辞)

 一年の締めの時期になりました。みんながこの一年を振り返っておくのに一番いいタイミングだと思います。去年もこの話をしましたので、2年生は思い出しながら聞いてください。二度目でもこの時期に聴いておくのはいいことだと思います。1年生は初めて聴く話ですので参考にしてみてください。  ラグビー日本代表のエピソードでとても有名になりましたが、今日は「未来は変えられるか。」ということについてみんなで考えてみた...

No.40 第28回卒業式式辞

桜の芽吹きに新たな春の訪れを感じる今日の佳き日、大阪府立日根野高等学校第28回卒業証書授与式を挙行するにあたりまして、泉佐野市教育委員会 中村絵里様、地元中学校の校長先生方ならびに多くのご来賓のご臨席を賜りました上、多数の保護者の皆さまのご列席を得ましたことは、卒業生はもとより本校教職員一同にとりましても心からの慶びであります。高いところからではございますが、心より厚く御礼申し上げます。  ご列席...

No.39 ボランティア活動について(3学期始業式)

昨年暮れにボランティア部や有志のみなさんと一緒に、日根野イオンでOSAKAあいさつ運動をやりました。いわゆるボランティア活動です。具体的には、イオンのお客さんに「こんにちは。あいさつ運動してます。よろしくお願いしま~す。」と言ってポケットティッシュをお配りする。そんな活動でした。みなさんはボランティア活動というと、世のため人の為に何か頑張っている。そんなふうに思うのでしょうかね。でもそんな大袈裟な...

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