No.43 体育祭が春になりました

 長い間、日根野高校の体育祭は文化祭とセットになって毎年秋の同じ週に開催されてきました。考えてみれば確かにとても忙しかったと思います。準備をいっぺんに二つ同時並行でするわけですから当たり前です。もちろんいいところもありました。一週間にふたつの行事があるので、学校行事スケジュールとしては短期間で一気に完結できること。決着が早い分だけもっと他のことに時間を使うことができる良さがありました。ただし、悪いところは、体育祭と文化祭がいっぺんに進むので、両方とも少しせわしなくなって結果的に内容が薄くなりがちであったこと。何となく「やっつけ仕事」みたいになっていたこと。そんなところでしょうか。

 毎年実施している生徒たちの学校行事アンケートを見てみますと、やはり体育祭・文化祭をもっと盛り上げたいという意見が多く、そのため昨年度から文化祭のバザーの時間延長をしたり、午後のスケジュールを見直して完全フリーでの見学体制に変更したりしました。(一般公開はまだ実現できていませんが・・)体育祭も久しぶりに応援団が復活するなど、内容の充実もありました。そのため、グンと盛り上がってそれは良かったのですが、そのかわり忙しくなり過ぎて落ち着いて勉強するには慌ただし過ぎる日程になってしまいました。

 この状況に生徒会が動きました。体育祭を春開催に改められないか、そういう発案がなされ、学校全体が動くことになります。体育祭を春に移して二つの祭りを活性化させつつ、スケジュールをゆったりさせようということです。思えば、当たり前の判断なのかもしれませんが、私がとても嬉しかったのは、生徒たちが自分たちで自分たちの体育祭・文化祭を作り上げようとしてくれたことです。正直に言いますと、私が日根高生に最も不足を感じていたのが、「自分たちの学校」という意識がまだまだ足りないところでした。したいことがあるのなら、先生や学校に頼らず自分たちに何ができるかを考え行動する、そんな自立性がもっとほしいなあ、それが私の思いでした。ですから、今回の生徒たちの動きは頼もしい限りで、これからじっくりと芽が育ち、日根高生の当たり前の気質として根付いてくれれば、これに勝る喜びはありません。

 ということで、GW明けいきなりの体育祭となりますが、準備は当然3月からやってきました。気候的にはベスト。梅雨入り前のいい時期にクラスの結束を固められることも含め、日根野高校の新しい体育祭が始まります。今年も少し工夫を凝らした応援団をやることになります。他にもいろいろやります。生徒主導の生徒自立型、全員感動型の体育祭の完成に向け、みんなで盛り上げていきたいと思っています。

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