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全国高等学校長協会☆第77回総会・研究協議会がおこなわれました

 本日、10時から埼玉大宮ソニックにて、第77回総会・研究協議会が行われ、出席しました。

 自宅最寄り駅から5時11分発の始発に乗って4時間半で会場に着きました。今更ですが新幹線って速いですね。おかげで前泊せずにすみました。新幹線に乗って、今日はもう一ついいことがありました。子供っぽいと笑われそうですが、ラッキーだったら富士山が見られ、もっとラッキーだったら時速280㎞のスピードで走る車窓からでも、いい感じの富士山の写真が撮れることです。今日は偶然いい感じの1枚が撮れました。だいぶ嬉しいです(^^)/

 会場には北海道から沖縄まで全国から2,000名を超える高校の校長が集まり盛大に開かれました。決算報告や予算案の審議等の総会行事の後、文部科学省初等中等教育局教育課程課の武藤課長から「社会経済の未来と次期学習指導要領の方向性」について講話をいただきました。①人口減少・少子高齢化 ②グローバル化 ③多様性&包摂の重視 ④デジタル化 ⑤変化の激化、不確実性の高まり ⑥人生100年時代 といったこれらが複雑に絡み合う中で、何をどのように教育を進めるのかについて、方向性を示されました。

 研究協議(1)では、九州ブロックから鹿児島県立楠隼中学・高等学校長が、近畿ブロックから京都府立農芸高等学校長がそれぞれの学校の、おもに高・大連携事業の取組みについて話されました。

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 また、前京都大学総長で総合地球環境学研究所所長の山極壽一氏を講師にお招きし、「教育の本質と高校教育の未来」の表題での講演を聴きました。ご自身のゴリラ等の霊長類の研究を通じて、サルとゴリラ等の霊長類との決定的な違いを食事を摂る時の行動によって分かりやすく示されました。さらには、人類だけが、なぜ「教示」という特殊な行動を頻繁に行うようになったかについて、アフリカのジャングルから草原へと移り住んでいった背景に重ねながら説明されました。そのうえで、教育の原点に立ち返り、教育によって育成されるのは競争力ではなく共創力だと話されました。

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 山極氏の話は共感することがとても多く、「共生社会のリーダーを育成する学校」と本校教育の目的を定義づけしてきた根拠や思いと重なるところがたくさんあり、おこがましいですが背中を押してもらった気持ちになりました。こっそり「共創」という言葉をもらって、さらに一歩進めて、「共創社会のリーダーを育成する学校」と再定義しようと思います。有難うございました。