4月
(門真なみはや高校の生徒の皆さんに宛てたメッセージです。)
皆さん、こんにちは。
府立学校の臨時休業にともない、新学期の開始が延期されました。特に新一年生の皆さんは、一人ひとりがそれぞれ高校生活に夢を抱き、入学を心待ちにしていることと思います。
この休業は自分自身や身近にいる大切な人の命をウイルスから守るために、また社会が一日も早く正常に戻るために必要な措置です。このような時にこそ、自分のことを一時我慢しても、人のために、社会のために何ができるのかを考え実行することを経験してほしいと思っています。
4月7日の緊急事態宣言発令時の安倍首相の記者会見で、一人の外国人記者が次のような質問をしました。「都市封鎖のようなことを行わずに、もしウイルスを封じ込めることができたら世界の称賛を浴びるだろうけれど、封じ込めることができなかったらどうするのですか。」
今回の宣言は、欧米各国で行われているような罰則を伴う強制的なものではなく、国民一人ひとりの自覚に訴えることが基本になっています。それに対して、緊急事態宣言にはもっと強制力を持たせるべきで、そうしないと感染は終息しないと主張する人もいます。
今回の宣言で感染拡大を抑えることができないということになれば、より一層強制力を伴う措置が取られるでしょう。しかし、ルールを厳しくしなければ正しい行動ができないというのでは、少しさびしい気がします。そのような事態になる前に皆が協力して今回の危機を乗り越えることができればそれは素晴らしいことです。その意味で日本は今世界中の人々から注目されていると言えるでしょう。
学校が再開されるまでの間は、郵送された学習課題をしっかり仕上げてください。
そして、再び登校できるようになった時には、授業を一生懸命に受け、様々な行事に一生懸命に取り組み、部活動に一生懸命に打ち込む皆さんの姿を見せてください。また、明るく挨拶する声を聞かせてください。
今は一日も早く感染拡大が終息し、平常の生活を取り戻せるように、お互い頑張りましょう。