平成28年度第1回第9地区PTA協議会

本日、今年度第1回目の大阪府第9地区PTA協議会が、泉南市立文化ホールにて行われ、本校のPTA役員の皆さまと共に、校長の私も参加させていただきました。

この会議では第1部として、

当番校の挨拶から始まり、9地区の各高校のPTAの役員の方が、昨年度の活動報告と今年度の取り組みについての発表を行い、それぞれの学校のPTAの取り組みについて情報交換を行い、今後の活動の参考となるものでした。

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第2部では、現在、和泉市役所に勤務されつつ、シッティングバレーボールの全日本代表として、様々な大会にて活躍されている嵯峨根望さんに「僕の宝は足と友」という演題で講演をしていただきました。

嵯峨根さんは、座ったままプレーするシッティングバレーボールの男子日本代表セッターであり、 先天性の骨形成不全のため幼い頃に両足を切断し、義足で生活を送られています。

講演では産まれる前の話から現在まで、嵯峨根さん自身の自分の障がいに対する気持ちの捉え方の変化や、周りからの偏見を受けつつも、友だちに支えられて現在の自分があるというようなお話をしていただきました。

私が特に印象に残っているのは、いろいろな学校で講演をされた時に、嵯峨根さんが子どもたちに伝えている言葉で、「人と違って嫌やと思うことがあるかも知れないけど、今は隠したらいい。でも、いつか誰かに話をして、気にしなくてもいい時がくるから。」というものでした。

嵯峨根さんは両足とも義足で、本当の自分を見せることを極端に恐れていた中学生時代、友だちの家に泊まりに行った時のこと、義足をつけている足の暑さに我慢の限界がきて、「義足を外していいかな」と友だちに聞いたところ、その友だちが「やっと見せてくれるんや」と笑ってくれたそうです。それを機に、必死で隠そうしていたのは、足じゃなくて心だと気づき、その瞬間に解き放たれたように楽になったそうです。

1時間と言う限られた時間でしたが、あっという間に終わりになってしまい、もっと話を聞がせていただきたいと思いました。

嵯峨根さん、お忙しいところ本当にありがとうございました。

 

校長 谷口