今日の2限目に3年生の現代文の授業を見学に行きました。勉強していたのは若林幹夫さんの「地図の想像力ーボードリヤールの寓話」という評論です。このお話、1分の1の地図の寓話で始まるのですが、初めて読んだときは「なんのこっちゃ?」状態になります。それが話が進むにつれてきちんと分かりやすく作者の主張に変わっていくという、なかなかよくできた文章です。授業の方ですが、文意を捉えたりする場面などで、先生が常に生徒に自分たちで確認する時間を取っておられました。受動的暗記型から能動的思考型の学習法を身に付けるうえで、この時間はとても大切です。北野高校の授業でにはいろんな科目でこうした時間が確保されていますが、これが「授業第一主義」を掲げる本校の授業の大きな特徴ですね。
4限目は2年生の数学Ⅱの授業を見学に行きました。今日は「高次導関数」に始まってゼミ形式で物理の「単振動」につながってからの「接線・法線」と、私は書いていますが何のことだかさっぱり分からないような難しいことを、先生も生徒もとても楽しそうに簡単に解いていました。あと、授業中に先生が生徒たちに「微分法の深淵」という、プリントを冊子にしたものを配付しておられましたが、この中身が物理との融合あり哲学ありで、先人たちが積み上げてきた数学の面白さがたくさん詰まったものでした。現代の課題解決に「学際」は不可欠ですが、まさにその練習にもってこいの教材でした。また、オンラインで教材を配信しておられるところも、時間を効率的に活用できそうでよかったです。