平成29年11月2日号

本校では、2年前より箕面市立小学校を対象に人権に関する出前授業を行なっています。今年度は、10月6日(金)に箕面市立中小学校、10月30日(月)に箕面市立豊川北小学校で、計約830名の児童を対象に実施しました。児童は、金子みすゞさんの『私と小鳥と鈴と』の詩から「みんなちがって みんないい」という意味を考え、話し合い、多様性について学びます。

■だまし絵「婦人と老婆」等を見て、見方の多様性を実感する。

■「あるみかんのうえにあるみかん」の言葉から考えられるイメージの多様性を実感する。

■コミュニケーションに関するペアワークで、「表出と理解」の多様性を知る。

■高齢者体験・片まひ体験・車椅子乗車・介助体験 ■街中のユニバーサルデザイン、箕面支援学校のユニバーサルデザイン

などを体験的に学び、今後の友だちや社会とのかかわりの中で「多様性」を認めることができるように話をしました。また、同じ箕面市内で学ぶ箕面支援学校の施設設備紹介や、授業の様子を伝えました。本校のことを知っている児童や知らない児童がいる現状の中で、人権出前授業を通して、小学校の児童から「箕面支援学校に行ってみたい・会ってみたい」の感想が多く寄せられました。

~事後感想文より~

・バスを見たことがあります。こんど見たらバイバイをします。【1年生】 

・箕面支援学校の事がいっぱい分かりました。中でもすごいと思ったのは、学校なのに廊下がすごく広いことと、バスがたくさんあることです。【3年生】

・箕面支援学校の小学生は全員で何人ですか?「みんなちがって みんないい」は魔法のことばですね。僕の学校のことも教えてあげたいです。【4年生】 

・「みんなちがって みんないい」という言葉は本当にいい言葉だと思います。目的が同じだから別にやり方を変えてもいいと思います。その人が過ごしやすくて使いやすい方が本当の相手の気持ちを考えることだと思います。そのために今は、ユニバーサルデザインがたくさんできていて、私の知らないところでも便利な道具が増えてきているので、もっとたくさんのユニバーサルデザインを作ってみんなが暮らしやすくなる社会になればいいと思いました。【5年生】

また、本校小中学部では、居住地校交流を実施しています。在住地域の小学校や中学校の同じ学年の友だちのクラスに入り一緒に授業を受けたり、レクリエーションをしたりして交流します。その他、小中高の各学部では、年に1~3回程度、学校間交流をしています。

本校小学部

箕面市立萱野東小学校

校内見学・レクリエーション・作品展示交流など

本校中学部

箕面市立第四中学校

授業交流・作品展示交流など

本校高等部

府立北千里高等学校

梅花高等学校

クラス交流・全体レクリエーション・共同学習など

地域との結びつきを大切にしながら、本校では人権教育をすすめております。

本日行われました、箕面支援学校 FantasProjection「ゆめ水族園」の様子は、後日ホームページ等でお伝えいたします。