「校長はん、もっと頑張って生徒増やしなはれ」
「それは無理ですわ、そもそも視覚障がいのある子どもってめっちゃ少ないんでっせ。」
「せやけど、おらんわけやないやろ。その子どもに、しっかりした視覚障がい教育をしてやらんといかんやろ。」
「そのとおりや、そのために、いくら子どもが少のぉなっても視覚支援学校いや視覚障がい教育はいるんや。でもな、今の学校のあり方やったら自然消滅してまう。」
「なんでや?」
「学校の教員数は、学級数に応じて決まる仕組みになっとるさかい。在籍の児童生徒がおらんようなったら、教員がおらんようになるんや。そうならんようにすんのがワテ(校長)の仕事や。」
次回に続く