「北やん、今日な、視覚障がい教育サロンちゅう、気楽な感じの勉強会が学校でおましてん」
「何の勉強をしはったんや?」
「ICTについてですわ。ワテも管理職になって長いさかい、その間、ICTがめちゃくちゃ進化したやん。ワテはほとんどついていけてへんけどな。せやけど、先生らにはICTを活用した授業をせいって、学校経営計画に書いてまんねんわ」
「無責任やな校長はんは、自分ができへんのに、先生だけにしろってか?」
「せやから、ちょっとは知っとかなあかんなっと思って参加したんや」
「それでどないでしてん」
「最後に食べたフルーツポンチがめっちゃおいしかったで」
「なんやそれ?」
「視覚障がい教育サロンちゅうのはな、通称サロンって言って、お茶を飲んだりお菓子を食べたりしながら和気あいあいと視覚障がい教育のことを勉強していこってゆう会でんねん。今日もようさんの先生が参加してくれはったで」
「校長はんとこの先生はみんな熱心でんな。それで何を勉強しましてん」
「アップルのボイスオーバーなんかの音声ソフトや視覚障がい向けアプリなどのはなしや。北やんは知っとるか?}
「ワシはボイスオーバーはいっつも使ってるがな」
「さよか。ワテも明日から休みやさかい、ちょっと勉強してみるわ」
次回へ続く