おはようございます。今回は、今後実験を行う予定である「頭痛薬から湿布薬を作る実験」について解説します。
①原理とやり方
まず、合成の材料となる頭痛薬ですが、バファリンを使っていく予定です。
バファリンの有効成分に、アセチルサリチル酸と呼ばれる物質が含有されてます。
また、サロンパスの有効成分として、サリチル酸メチルと呼ばれるものがあります。
今回の実験で、どのような経路でアセチルサリチル酸からサリチル酸メチルを合成していくかと言いますと、まず、以下のようにアセチルサリチル酸を、加水分解を用いて、サリチル酸という物質にする必要があります。
水酸化ナトリウム水溶液と加熱により反応させると、加水分解が起こり、サリチル酸二ナトリウムが生じます。これは水に溶ける物質です。その液体に塩酸を加えることにより、塩酸より弱い酸と反応する「弱酸の遊離」が起こり、水に溶けないサリチル酸が出てくるわけです。
次に、生じたサリチル酸からサリチル酸メチルを合成するために、次に、サリチル酸に、メタノールと、どこの"誤"家庭にもある濃硫酸を加え加熱します。この反応を「エステル化」といいます。十分反応させた物質の匂いを確認すると、湿布薬のあの独特の匂いがしてくるはずです。
匂いが確認できたら、実験は成功です!!!
②まとめ
この実験の実践編の記事は、後日クラブブログに上げる予定です。
また、アセチルサリチル酸から、サリチル酸を合成する回と、サリチル酸からサリチル酸メチルを合成する回の2つに分けて行う予定です。
みんなもやってみてね!!!()