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オレンジ色の染料を合成したら想像以上に鮮やかだった

おはようございます。今回は一般的に羊毛や綿などの染色剤やアイシャドウなどに使用される「オレンジ-II」を合成していきます。

①用意する薬品

以下のとおりです。

・2.5mol/L水酸化ナトリウム水溶液

・亜硝酸ナトリウム

・炭酸ナトリウム

・塩化ナトリウム

・濃塩酸

・スルファニル酸

・β-ナフトール

CAUTION

水酸化ナトリウム水溶液、亜硝酸ナトリウム、濃塩酸、スルファニル酸及びβ-ナフトールはいずれも危険な薬品です。使用する際は細心の注意を払います。

②いざ実験!

水35mlにスルファニル酸2.9gを溶かし、炭酸ナトリウム0.9gを加える。

このとき泡が発生します。

次に水5mlに亜硝酸ナトリウム1.3gを溶かします。

続いて14mlの2.5mol/L水酸化ナトリウム水溶液に2.4gのβ-ナフトールを溶かします。

また、別のビーカーに濃塩酸4mlを入れます。

これらの4つの液を氷浴で冷却します。しっかり冷却しないとうまく反応させることができないので保冷剤だらけにして冷やしております。

すると、冷やしすぎたせいかナフトール水溶液が凝固してしまいました。

これはいかんと、手で温め直して液状に戻してから、程々に冷やします。

ある程度冷えたら、濃塩酸の入ったビーカーに最初作ったスルファニル酸と炭酸ナトリウムを加えた液を加えます。

続いて、その液に亜硝酸ナトリウム水溶液を少しずつ加えていきます。ここで泡が発生してしまうと実験失敗なのですが、今回はうまく行ったようです。

最後に、その液をナフトールを溶かした水酸化ナトリウム水溶液に加えます。加えた瞬間から液の色はオレンジ色に変化しました。

その後、オレンジ色の物質が入ったビーカーを湯浴で温めながら、塩化ナトリウム7.0gを少しずつ加えていきます。

ある程度氷浴で冷却したあと、吸引ろ過で回収します。

オレンジ色の染料を取り出すことができました。

③まとめ

今回は使用する薬品の種類が多く、大掛かりとなりました。

器具類を洗浄するときに、流し台のあちこちがオレンジ色に染まります。それくらい染料は色々なものを染色する力があります。

今度これを使ってなにか染め物をしてみたいですね。文化祭のポスターに使ってみるのも面白いかも。

みんなもやってみてね!!!()