桃陰セミナー、愚直に取り組む

 11月28日、土曜日。

 天王寺高校には、「桃陰セミナー」という自習のための土曜日教室開放システムがあります。後期中間考査を来週に控えた今日も、たくさんの生徒が自習に登校しています。桃陰セミナーには、卒業生が質問対応のために来てくれています。卒業生控室をのぞくと懐かしい人たちに会えました。72期生です。まだ大学の対面授業はわずかだそうですが、元気そうでなによりです。

 玄関ホールの横断幕、全国大会用と近畿大会用が戻ってきました。

コロナ禍のなか、様々な制限を跳ね返して、素晴らしい結果を出しています。おめでとう!

 さて、1年生対象に行われた先日の社会人講演会、生徒の感想文が1年生の「進路NEWS75」14号に掲載されていましたので、紹介します。社会人講演会の全体会での先輩社会人の話をきちんと受け止めてくれたことがよくわかる内容です。

「私はこれまで、学校生活の中で疑問に思うことがしばしばありました。「こんなこと何のためにやっているのか」「こんなことをして意味があるのか」「なぜみんなで揃って同じことをしているのか」――。今まで私はそれらをそれなりに受け入れて、それなりにこなしてきました。しかし、今回、弁護士の方の「高校生活で大切なことは、何の役に立つか分からないことを一生懸命やることだ」という言葉、客室乗務員の方の「人の倍の成果を出すために3倍行動し、4倍頭を働かせる」という言葉、テレビ局の方の「今していることが将来にどのようにつながるかを自分で考えることが磨くべき能力である」という言葉を聞いて、私の疑問のすべてに意味があり、今までの私は目の前の成長の機会を見逃していたのだと気づきました。惜しいことしていたと思うと同時に、これからの行動によってもっと成長できると思うので、自ら意味を考え、目標を持ち、するべきことから目をそらさずにまっすぐ取り組んでいこうと思いました。」

係の先生がつけたタイトルが「愚直に取り組む」。苦しい時こそ、こういった姿勢が道を開くのだと思います。桃陰セミナーで頑張っている生徒の皆さん、あなたたちの成果を信じ、心から応援しています。

令和2年11月28日 学校長