和歌山大学 聴覚メディア研究室訪問 【高校】

  • 文化祭直後の代休日(6月11日)に、高校2年生のSSH研究班の一つが、和歌山大学システム工学部教授入野俊夫先生の研究室を訪れ、自分たちの研究について指導・助言を受けてきました。以下、引率の福田先生からのレポートです。

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令和元年6月11日(火)、2年生SSH研究班で「良い音の定義」をテーマに研究している研究班が和歌山大学の聴覚メディア研究室を訪れ、研究内容について紹介していただきました。また、本校の研究について指導・助言をしていただきました。

研究室ではメディアとしての音の研究を通じて、人と人、人間とコンピュータをつなげる豊かなコミュニケーションを支える新しい技術を創り出すことを目標に研究されています。近年の研究は加齢性の難聴についての研究が主に行われています。音についての研究も行われており、スピーカーの構造を変えることで音質が変化することを4種類のスピーカーの音を聞かせていただくことで教えていただきました。また、音質をパソコンのソフトで変化させ音質を良くできることや、音のとらえ方は個人差があるので音の「良い・悪い」や「好き・嫌い」のアンケートを実施する場合の具体的方法などについて、教えていただきました。研究室の学生さんがスピーカーコンテストで高い評価を受け、自作された作品は安い値段で良い音を出す驚きのスピーカーでした。

最後に、本校の研究についてのご相談にも乗っていただき、これからの方向性も見えてきました。

生徒も「とても有意義な時間をすごさせていただきました。沢山の貴重なお話や実験器具など、本当に刺激を受けました。気になっていた事や、全く目をつけていなかった所まで、深く掘り下げて説明していただき、更に音への興味が深まりました。」と感想を述べていました。

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  • お忙しい中、入野先生には長時間に渡ってご指導いただき、本当にありがとうございました。また、学生様にも時間を取って頂き、生徒たちにとっては大変刺激になったことと思います。心よりお礼申し上げます。

  • SSHの取り組みとして、今後も大学や研究所など、様々な所への訪問が続きます。理化学研究所「京」、京都大学化学研究所、総合地球環境学研究所、大阪市立大学、名古屋工業大学などなど。また、オーストラリアや屋久島での宿泊研修もSSHの取り組みの一環です。 それぞれの成果が楽しみです。

富田林高校 校長  栗山 悟