【中・高】 朝は必ずやってくる!

麗らかな春の陽射しが校庭に降り注いでいます。正門横の桜も満開です。本当なら今日は、富田林中学校・高等学校の入学式でした。今頃はちょうど、高校の式の真っ最中だったでしょうか。下の写真の花は、本来なら体育館舞台の壇上に飾られるものですが、せっかくなので今は玄関に移しています。

新型コロナウイルス禍の影響で、入学式だけでなく、始業式も分散登校も、何から何までストップです。主(生徒の皆さん)のいない学校は閑散として、気が滅入ります。教室からの笑い声も、グランドからの嬌声も、中庭に流れる音楽も、何も聞こえず、自転車で登校する姿も、黒板を見つめる姿も、アイスクリームをほおばる姿も、校舎周りをランニングする姿も、どこにもありません。本当に寂しい。(でも、皆さんは気晴らしに写真を見てくださいね。)

生徒の皆さんはどう過ごしているでしょうか? きっと様々なことに不安を募らせていることと思います。自分一人だけではなく、皆が不安に思っているでしょう。新型コロナウイルスへの感染はもちろんですが、新生活の始まり、新しいクラスメート、学習内容、楽しみにしていた行事は実施できるのか、など様々な不安や「?」マークが頭の中を渦巻いていることでしょう。人は見通しが持てないと不安が増大するそうですが、今の私たちがまさにそうです。

でも、ひとまず5月6日まで。少なくともその日まで、じっと我慢してウイルス感染に対しては細心の警戒を持って行動しましょう。私たちの誰しもが、自らが感染する、あるいは知らないうちに他者へ感染させてしまう、どちらも可能性があると自覚して行動しましょう。

今、校内では先生たちや事務室の皆さんが、学校再開に向けての相談を何度も何度も行っています。先生方は、皆さんに課題などを郵送しようと打ち合わせを重ね、準備を始めています。一方で、これからの行事については何も決まっていません。全くの白紙です。文化祭はできるのか?体育祭はどうなるのか?楽しみにしていた遠足は?夏休みは短くなってしまうのだろうか?海外研修のプログラムは?etc. その答えを出すべく、教職員は今、全力で取り組んでいます。

生徒の皆さん、5月7日に登校できると信じて、今しばらく共に頑張りましょう。1カ月の長丁場ですが、学校から出された課題はもちろん、自らも課題を設定して取り組みましょう。「自主自立」「ぜんぶ全力」、今こそ富校生の本領発揮の時です。

Hold your head high, stick your chest out. You can make it. It gets dark sometimes, but morning comes. Keep hope alive. - Jesse Louis Jackson,Sr.

(顔をあげて、胸を張ってください。あなたならできる。ときに暗闇が訪れても、朝はやってきます。希望を持ち続けましょう。 ‐ジェシー・ジャクソン)

春は過ぎ、初夏を感じさせる陽気の頃になると思いますが、元気な皆さんと再会できる(初めて会える)ことを心から願っています。

富田林中学校・高等学校 校長

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