学校再開について

 今回の新型コロナウイルス感染について、皆さんには大変ご心配をおかけすることとなり、改めてお詫び申し上げます。

 本日(20日)、学校を再開しました。登校時の生徒の皆さんの顔は、思ったよりも元気そうで、廊下のそこここで挨拶の声が聞こえてきました。

 朝は教職員一人ひとりが職員室で検温をし、教頭に報告。全員、平熱が確認されました。生徒の皆さんには検温をしてからの登校をお願いしていましたが、検温をしていない生徒には、下足室と職員室で非接触型の体温計で検温をしました。全員、平熱でしたので安心です。ただ、検温をしてこなかった生徒の皆さんが少し多かったので、明日からの検温をお願いします。

 1時間目はホームルームでした。担任が生徒全員の健康チェックを行い、教卓と生徒の机の間隔を出来るだけ拡げるようにしました。その上で、生徒の皆さんに私より放送で話をしました。主な内容は以下に書かれているとおりです。

【この間の経過について】7月11日(土)に本校の授業担当者が新型コロナウイルスに感染していることが判明しました。すぐに大阪府教育庁・保健所・学校医に連絡をし、対応を協議。これを受け、12日(日)に保健所が来校し、疫学調査が実施され、濃厚接触者が特定された後、対象者のPCR検査が実施されました。その結果、濃厚接触者でPCR検査を受検された方のうち1名の教職員が陽性であることが判明いたしました。なお、この教職員につきましては、無症状であると聞いています。保健所によると、無症状の陽性者の場合は、検査当日の二日前からが感染リスク期間とのことで、今回は、学校の授業がない11日(土)と12日(日)が該当します。保健所は、この教職員の11日と12日の行動履歴の確認や濃厚接触者の有無を調べて、対応をされました。その結果、濃厚接触者として特定された方は全員陰性であることが確認されました。また、ご家庭から様々なご不安の声をいただきました。これを受けて、特例ではありますが、保健所の判断で「濃厚接触者と特定されていない方で無症状の方は原則としてPCR検査の対象としないが、今回は一部の生徒を限定した上で、希望された方のみに検査を実施する」ことになり、17日にその検査が実施されました。この生徒の皆さんも全員、陰性が確認されました。これらの結果から、「学校においてクラスターの発生はない」と保健所が判断したため、大阪府教育庁と協議の上、本日(20日)からの学校再開を決定した次第です。なお、陽性となった教職員については、いずれも保健所の指示で入院もしくは施設での療養をおこなっており、他者に感染しないことが確認されてからの復帰となります。また、その他の濃厚接触者に特定された生徒・教職員は、保健所の指示により一定期間、自宅待機になっています。

【学校再開に向けて】保健所からは「マスクを外す食事時に感染のリスクが高まる」といったお話をいただいたので、本日より午前のみの活動とさせていただきます。休校期間中の13日(月)の授業を本日と明日の二日に分けて、午前中のみで実施。22日から定期考査となります。詳細なスケジュールについては、本日のHRで配ります。教職員から生徒への感染防止を徹底するために、今までも教職員各自で検温をしていましたが、当面、毎日出勤時に検温結果を管理職によって確認します。再度、教職員も健康観察カードの記入を徹底し、自己管理に取り組みます。また、生徒の皆さんの感染予防の意味でも、皆さん一人ひとりの検温もお願いします。HRでは健康観察カードをお配りしますので、これをもとに毎日の体調管理をお願いします。休校期間中においては徹底した消毒作業を毎日実施してきましたが、これからも引き続き、マスクの着用・手指衛生(手洗い・消毒)の徹底・換気の励行・密をさける行動・校内の消毒にしっかりと取り組んでいきます。保健所の方によると、新型コロナウイルスは感染経路を特定することが非常に難しいとのこと。それは、言い換えれば「いつでも、どこででも、誰もが感染する可能性がある」ということです。一人ひとりがしっかりと感染予防に取り組むことが大事です。最後になりますが、今回の件が報道されたことにより、差別偏見が起きないとも限りません。もしそういう事実を見聞きした際は、すぐに学校まで知らせてください。学校は全力で皆さんを守ります。同時に生徒の皆さんも今回の件を安易にSNS等に上げることのないように気をつけてください。

 2時間め~4時間めは、授業です。明日も午前中のみの授業。そして、22日から期末考査となります。この間は出来るだけ速やかに生徒の皆さんには帰宅してもらいます。日々の清掃は、教職員全員が行う消毒作業の時に同時に行います。