令和3年度1学期始業式!

 大阪府の新規感染者が増える中ですが、本日午前中、感染拡大防止策を徹底しながら、1学期始業式を実施しました。生徒は全員、検温の上で登校。下足室で手指消毒を行い、マスク着用の上で体育館に間隔を空けて整列。教職員全員で事前に教室や手すりの消毒を行ったうえでの始業式でした。そこではこんな話をしました。

『皆さん、お早うございます。春休みはどう過ごされましたか。まだまだ新型コロナウイルス感染が拡大しているので、じっと自宅で我慢していた皆さんも多いと思います。私は相変わらず買い物と仕事以外は一歩も外に出ていません。辛いですねえ。そんななか、教え子がこんな連絡をくれました。「ちょっと、先生、聞いてえや。私の結婚相手、この1年、めちゃくちゃ忙しかってん。メンタルがへこむこともあって、大変やってんけど、その旦那の気持ちを見事に代弁した話がネットに出ててん。」とのこと。さて、彼女のパートナーさんは、この1年、コロナのせいでめちゃくちゃ仕事が増えたそうです。何の仕事か判りますか。そうです。宅配便の配達員です。教え子に聞きながら、ネットを見てみると、こんな話でした。

★最近、連れ合いがひどく疲れて帰ってくる。声をかけるのもはばかれるくらいの病弊だ。「なんか大丈夫?」「うん、ちょっと最近疲れちゃって。コロナが本格化してから、ずっと繁忙期の忙しさで、しかも繁忙期には終わりが見えるんだけど、今回はいつまで続くかもわからなくて...。そんな中、コンビニに入れば避けられたり...。配達先のお客さんには、コロナ出てるのに隠蔽してるんじゃないのって言われたり...」連れ合いがそんな待遇を受けているなんて、私は知らなかった。連れ合いをはじめ、周りの配達員だって、この時期に家にいられない恐怖。もしも家族にうつしてしまったらという不安やストレスを抱えながら、それでも自分たちが働かなければ、大勢の方が困ってしまう。そんな思いで明日も明後日も配達に行くのです。

 この記事を書かれた方は、配達先で御礼を言われたり、マスクを貰ったり、雨が降っていたのでタオルを貰ったりしたという話もされています。最後に「この話を聞いてから、私もスーパーの店員さんにしっかり、今日もありがとうございます、と言えました。こんな時だからこそ、感謝をし合っていけたらと思います」という言葉で話を結ばれています。本当ですね。

 医療従事者だけでなく、こういった宅配便の仕事をされている方、スーパーの店員さんなどなど、私たちが日常を営むのに必要な仕事をされている方はたくさんいらっしゃいます。そういった方々をエッセンシャルワーカーと言います。皆さんは、私も含めて、そういった方々に支えられています。支えられていることに感謝をしながら、そして誰かを支えながら、今年度も過ごしてください。そして、まだまだ、制限は多いですが、その中で今しか出来ないことにしっかりと取り組んでください。』

 こんな話をしました。最後には多くの生徒諸君が拍手をしてくれました。ありがとう!