平成28年度始業式‐己の殻を打ち破ろう!

 本日4月8日、平成28年度の始業式が本校体育館で行われました。70期生から新入生の72期生まで初めて一堂に会しました。最初に新しく着任された先生の紹介、そして私の講話と話は続きます。そのあと、各クラス担任発表です。1年生は、6日の入学式で担任が発表されていますが、2年・3年はこの場で新しい担任の先生の発表です。1組から順に、担任を発表していくと、歓声、どよめき、拍手、様々な反応です。反応は違え、生徒たちが温かく新しい担任の先生を迎えているのがよくわかりました。

 そのあと、ニュージーランドからの留学生オスカー君が自己紹介しました。日本語はまだまだだと言いながら、流暢な日本語でスピーチを行いました。次は、英語でスピーチしてくださいね。楽しみにしています。

さて、私が始業式で話したことに少し付け足していきながら、おさらいしたいと思います。

===========================================

 まず、この春卒業した69期生の進学実績についてです。関関同立の述べ合格者数が168名となり、前年度実績の2.5倍の結果になったことです。この事実は、すごいこと、というよりも凄まじいことだと思います。私も含め大阪府の公立高校の先生方が大変注目されたことです。「いったいぜんたい、布施高校で何が起こったんだ?!」と。

 私が思うに、この結果もさることながら、素晴らしいと思ったことは、69期生の一人一人が己の殻を打ち破ったことだと思います。「どうせ、自分は・・・」「どうせ、〇〇だから・・・」と自分で自分に枠をはめてしまわずに、いままでの自分の殻を打ち破ったことが一番素晴らしいと思います。これはなかなか簡単にできるものではありません。新しい道を切り開くというのは、相当な覚悟と努力が必要なことですから。この新しい道に70期生・71期生・72期生もついて行ってほしいと思います。

 なぜ、このようなことが必要かというと、あなたたちが社会に出るときに待ち受けているのは、今働いている人たちとはまるで違う環境で働くことになることが予想されるからです。それは、

①人工知能(AI)の発達により、仕事のスタイルも職種もまるで違うものになること。すでに囲碁で人工知能が世界トップクラスの碁士を打ち負かしています。あと数年で大学入試の採点は、CBT方式といってコンピューターがすることになるでしょう。

②あなたたちが働き始めたときには、その上司、同僚、部下たちは外国人であろう。それも欧米の人たちではなくアジアの人たちであろう。今、日本はアジアの諸国にどんどん抜かれています。SHARPが台湾の企業の傘下にはいったように、すでにこのことは始まっています。アジアでランキング1位の大学は東大でありません。シンガポール国立大学(世界ランキング12位)です。東京大学は、43位です。そして、会社での公用語は、楽天が行っているように英語で行われることになっているでしょう。

こういう世の中がすぐそこに来ています。ですから、今までのように「なんとなくうまくいく」という感じではなく、一人一人が能力を最大限発揮し、個性を磨き、人格を豊かにすることが求められる時代になるのです。そして、社会に出る前にも壁があります。今、大学生は就職活動、真っ最中ですが、いちど「就活 学歴フィルター」とネットで検索してみてください。そこには、日本の悪しき学歴社会がまざまざと浮かび上がってきます。このような壁をぶち破るために、しっかりと自分を磨いてほしいと思います。

======================================================