本日4月11日(月)、朝から離任式が行われました。今年度は、校長先生はじめ多くの教職員の方々が布施高校を去られました。離任式には3名の先生が出席されました。その中で、この春卒業した69期生の担任として関わられた先生が、どのような思いで69期生が高校3年間を歩んだかを、答辞を抜粋するという形で紹介されました。彼らが歩んだ3年間は、布施高校が大きく変わった3年でしたが、答辞で語られていたのは、そのような改革の中で戸惑いながらも常に前を向いて歩んできた力強い言葉でした。当然、私はその卒業式には出席していたわけではありませんが、彼らが語った答辞は素晴らしいものだったと思いました。
その先生は、そして69期生で進路実現していった生徒の話をされました。
「奈良教育大学に合格した生徒は、推薦入試で失敗し、前期入試で失敗し、それでも後期入試チャレンジした。後期入試は定員枠2名しかなかったが、最後の最後まであきらめず粘ったことで、第一志望をかち取ったんだ、だから、君たちも最後まであきらめるな、粘れ!」
と話されました。まさにその通りです。このような先輩を模範として次に続いていってほしいと思います。
午後からは、1年生のオリエンテーションが開催されました。教務・生徒指導・自治会・教育相談・進路指導と学校生活に関わることが、短い時間の中で語られていったので、なかなか中身の濃い時間だったのではないでしょうか?私も学年主任の先生に声をかけてもらい、冒頭に話をしました。それは、「高校と中学校の学習の違い」です。高校は中学校の勉強量の3倍から5倍あるという話です。そして、大事なことは知的好奇心をもって自ら進んで勉強するということを話しました。
この点については、十分に話ができなかったので、追加します。この春に終了したNHK朝の連続テレビ小説「あさがきた」の主人公の白岡あさ(モデルは、広岡朝子)は明治の女性実業家として活躍し、女子教育の発展にも尽力した人です。そのあさの幼少期に、彼女が見るもの聞くも、なんでもかんでも「なんでどす?」「なんでどす?」と大人に聞くことが描かれていました。おとうはんは、「おなごのくせに、そんなこと言わんでええ!」とあさを叱りますが、あさのこの旺盛な知的好奇心こそが彼女のその後の人生を決めていくのです。大切なことは、知的好奇心!いろんなことに興味を持ちましょう。それが勉強を楽しくしますし、人間関係を円滑にします。そして人生を豊かにします。魅力ある人とは、初めて会った人とも十分に雑談できる、雑談力のある人とも言われます。この雑談をするには、相当の教養がなければできません。頑張って高校時代に教養を育てましょう。