3日の午後は、国際交流基金での研修です。皆さん、知っていました?国際交流基金。外務省の管轄に二つの団体があって、一つがJICA。これはものすごく有名。もし知らない生徒がいたら勉強しましょう。もう一つが、この国際交流基金なのです。何をしているかというと、活動には三つの柱があって、①文化芸術交流の促進②海外日本語教育・学習の推進③海外日本研究の促進及び知的交流の促進ということらしいです。
国際交流基金の説明の後に、二点質問しました。一つは、どうすれば国際交流基金で働くことができるか?もう一つは、タイと日本と中国の関係です。
一点目の答え。毎年正規のスタッフを募集しているということです。基金の人は簡単に言いましたが、なかなかハードルが高そうです。もう一つが、日本語パートナーズ派遣事業に応募すること。一年単位の短期の仕事ですが、本格的に日本語教師を目指す学生のインターンシップ的役割を果たしていたり、定年退職した人がセカンドライフで社会貢献をするために応募しているとのことでした。ちなみに、渡航費は基金持ち、生活費としてタイでは、10万円支給されます。タイでこの金額が支給されると余裕で生活ができます。資格は、日常的な英会話ができることですが、それ以上に求められるのが、柔軟な発想と異文化を受け入れる懐の深さのようです。どうですか?一度やってみませんか?話を聞いていて、かなり心が動きましたよ。20代の女性の応募が多いらしいですよ。
二点目の答え。タイの北部・北東部ではかなり中国の影響を受けているようです。もともと華僑の人たちがタイには沢山いるので、バックグラウンドは中国という人たちは多いということでした。中国語を学ぶ人も増えているとのこと。ただ、だからと言って日本語を学ぶ人たちが減っているということではないらしいです。でも、中国の物量と資金にモノを言わせる進出は凄まじく、今の日本には真似ができないというコメントが返ってきました。
ところが、ところが、所長さんが面白い話をしてくれました。つい最近まで所長さんはベトナムで仕事をしていたとのこと。ベトナム政府が中国・韓国・日本の文化交流をしたいから派遣してくれと要請が来た。だいたいベトナム政府は、こういうことを一週間前に言うらしい。中国も韓国も政府お抱えのなんとか美女軍団のような団体を抱えているのですぐに派遣できるが、日本は無理。たまたま所長さんの知り合いの島根県太田市の民謡を踊るおばさんたちに頼んでみると、行きましょう!と返事がもらえた。
実際文化交流をしてみると、ベトナム政府に日本のおばさん軍団が大受け!なぜだかわかりますか?高齢になってもこんなに生き生きしている日本の女性は素晴らしい!という評価なのです。素晴らしいですね。所長さん曰く、日本はもっと文化の発信方法を考えた方が良いですね、とのことでした。
とても勉強になる時間でした。基金の皆さん、ありがとうございます。

