タイの研修その7続き

タイの先生方との研修の続きです。

タイの先生から、スマホ・ネット依存の話が出ました。日本ではどのようにしているのか?ということです。兵庫県稲美町の教育長の松尾先生からと同じく兵庫県の西脇市に勤めている松本先生から、教育委員会が中心になって、地域・保護者・学校・警察などと連携して、スマホのルールを作ったことが報告、私からは高校での取り組みを報告しました。タイの先生方の反応はかなり感心されていました。
また、日本人のモラルの高さも話題になりました。日本人のモラルを育てるために学校は何をしているのかということです。私たち全員の中で一瞬戸惑いがありました。モラルを高めるために道徳教育に何か特別に力を注いでいるわけでは無いからです。これは道徳教育というよりは、生徒指導の問題で、「人に迷惑をかけるな、恥をかくようなことをするな」という日ごろから日本の教師が生徒達に声をかけていることだと思います。そのバックには日本人としてのアイデンティティがあると私は思います。私は自分が母親にどのように育てられたかを話して理解してもらおうと思いましたが、まだまだ時間がほしいですね。
今回、タイの先生方と意見交換ができ、大変良かったですね。国それぞれで多少の違いはあっても、目の前の子供達をなんとかしてやりたいという思いは一緒であり、その気持ちさえあれば、教師は国を超えて意見交換できるし、また互いに切磋琢磨できるということが確認できました。
大変有意義な時間でした。このような時間を作ってくれた大学院長さん(写真の女性)に感謝します
また二日間に渡り、アユタヤでの研修をお世話していただき、通訳をしていただいたアユタヤ大学のスパラーク先生、本当にありがとうございました。最後はアユタヤの観光案内までしていただき、大学の先生にここまでしていただいて本当に申し訳なかったです。ありがとうございました。