12月15日 2年生全員が近畿大学で大学体験を行いました。近畿大学には8時45分から15時まで1日お世話になります。このような場を提供していただき、大変感謝しております。
11月ホールに集合した生徒たちに私から話をする時間をいただいたので、少し2年生の生徒たちに話をしました。短い時間で言い足りない部分もありましたので、ここで補足も含めて紹介します。
私が生徒たちに伝えたかったのは、以下の3点です。
1点目:大学に進学しようと思う者が、最低限身につけておかなければならない資質は何か。それは知的関心であるということです。現在日本の大学進学率は約50%です。ということは、同学年の二人に一人が大学に進学しているという状態です。これだけ多くの若者が大学に進学していると、「大卒」という価値はかなり低下します。これからは「大卒という資格」ではなく、「大学で何を学んだか、何を研究したか」の中身が問われるということです。何を学ぶために大学に行くのかという、このもっとも原点で重要な点をしっかり持つことが重要と思います。
2点目:大学の4年間で「個性を磨きに磨き、能力を鍛えに鍛える」事が重要です。関関同立にせよ、産近甲龍にせよ、日本有数の私立大学で総合大学、マンモス校と言われる大学です。その様な大学に入学して漫然と4年間を過ごすと「その他大勢の一人」になってしまいます。漫然と過ごしてしまえば、4年後の就職活動で痛い目に会うのは、目に見ています。ゼミで頑張る学生もたくさんいるでしょう、クラブ・サークルに入る学生はもっといるでしょう。大学の4年間で、自分の個性を磨きに磨き、そして能力を伸ばしに伸ばし、オンリーワンでない、ベストワンを目指してほしいと思います。
3点目:新しい価値を創造する学びをしてほしい。君たちが大学で学び4年後に社会に出るころは、社会の状況は今よりももっと変わっています。混沌としているだろうし、流動化していると思われます。今までの価値観だけでは通用しない世の中になっています。私は3年前から生徒たちに行っているのですが、今、やっと日本でも認識されてきました。何かというと「これからの世の中には正解はない。あるのは納得解」だということです。正解がないというのは、価値の多様化が今まで以上に進むということです。このような社会では、新たな価値観の創造する必要があります。そして、多くの人たちが納得する解を導く力です。そのような学びを大学でしてほしいと思います。
そして、最後に生徒たちに行ったのは、「今日から、大学進学に向けた真剣勝負が始まる」ということです。早くスタートを切ったものが勝利をつかむのは、どの世界でも当たり前。早く意識を切り替えましょう。