全体会が終了してから各学部に分かれて、模擬授業を受けます。私は、近大が今力を入れている国際学部の模擬授業を見学しました。
教室に入ると二人の外国人の先生です。一人は、学部長のVirgil Craig教授と授業を担当しくれるTodd Thorpe准教授です。学部長のあいさつも英語でのスピーチですが、スピードも発音も私たちに合わせてくれているので、とても聞き取りやすい英語でした。机の上には、プリントとレゴブロックが用意されています。「レゴ?」という感じですが、一体何が待っているのか楽しみです。
さて、授業ですが、Thorpe先生が国際学部ではどんな授業をしているかで模擬国連の紹介をしてくれました。最近神戸で学生が行う模擬国連様子をNHKのニュースで見ていましたので、「なるほど」という思いがありました。私が見たニュースでは、神戸市立外大の学生が、ニュージーランドの国連代表として核軍縮の会議で、中国代表の学生に対して説得を試みるというニュースで、「これはおもしろい!」と思いました。
その後、いよいよThorpe先生のミッション紹介です。最初に言っておきますが、先生の英語は、本当に聞き取りやすかったです。日本人向けに発音してくれているのが、よくわかります。シカゴに一緒に行った生徒もいたので、「聞き取りやすいね。」と声をかけると「ホント、ホント、日本人向け英語ですね」と言っていました。
ミッションですが、ファーストミッションはレゴでプリントにある6つのモデルから一つを選んで作ること。ちなみに説明はほぼ100%英語です。時間は5分。そして完成したら先生が生徒にインタビューします。「なぜそのモデルを選んだのですか?」と聞かれます。生徒たちは、単語で答えていました。
セカンドミッション。ここからが本番です。先生から英単語を書いたカードを渡されます。そのカードに何が書いてあるかは、グループの他の生徒に知られてはダメです。秘密です。そして、そのレゴで作ったモデルを使って、ストーリ―を作成し、それを英語で説明します。そして同じグループの生徒にカードに書かれた英語が何かを当ててもらうのです。今度は、単語ではだめですね。文にしなければなりません。生徒たちは、自分の英語能力を最大限駆使してストーリーを作成して英語で説明していました。
そして、最後にスペシャルミッション:レゴを分解して、タワーを作成します。ルールは一つだけ。タワーの頂上に人形を載せます。そして、そのタワーを使って、「自分はこのタワーで何を重視したか」をみんなに説明します。高さなのか、強さなのか、ユニークさなのか、デザインなのか、色なのかですね。これもなかなか英語で説明するは大変ですね。
最後にThorpe先生が言っていました。「このレゴを使ったミッションは、模擬国連だけでなく日本の有名企業でも行われていますよ。パナソニック、ソニー、日立、で行っています。いろんなアイデアを生み出したり、コミュニケーションするのにとてもよいです」という事でした。
なかなか面白い授業でした。日頃は一斉授業で前を向いてひたすらノートをとっている授業を、多くの時間受けている生徒にとっては、かなり刺激的な授業だったと思います。
Thorpe先生、ありがとうございました。