本日、12月22日、2学期の終業式が行われました。その様子を少し紹介したいと思います。
私が話をした1点目は、「勇気ある若者」の紹介です。テスト中の事ですが、乱暴な運転の自転車が原因で、バイクが転倒してしまった場面に出くわした布施高校の生徒二人が、一人は現場に残り倒れた人を介抱し、もう一人は、乱暴な運転をした自転車を追いかけ、捕まえた上に警察に連絡をしました。期末テストを控えていたにも関わらず、「これは許せない!」という義侠心からくる勇気ある行動を紹介しました。
2点目は、今年の単語の話です。日本の場合は、今年の漢字は「金」でしたが、欧米では今年の単語というものが決められます。それが今年は「Post‐Truth」なのです。これは、世界最大の英語辞書を発刊しているオックスフォード英語辞書が決めています。意味は、「真実というものが、重要ではない」というそういう1年であったということです。何を指しているかというと、イギリスのEU離脱とアメリカ大統領選の選挙の中で、「事実ではないウソ」が語られたということです。ウソが語られたにも関わらず、イギリスはEUを離脱し、トランプ氏は当選しました。本来ならあり得ない事です。世界では、今大きな事が起ころうとしているのではないか。これから世界はどのような方向に向かっていくか分からないが、振り返ってみれば、「この世界の流れは、2016年から始まった」と言われるような年かもしれない。少し、世界の動きに注目をしてほしいという話をしました。
この後は、表彰です。今回も運動系・文化系共に沢山の表彰を行いました。布施高校の生徒が様々な場面で活躍している証拠だと思います。
そして、今回は特別に外務省のKakehashi Projectの報告をしてもらいました。せっかく素晴らしい体験をしたのだから、全校生徒に還元してもらいたかったのです。今回は、1年生チーム・2年生チームに分かれての発表です。2年生は「さすが!2年生」と思わせる内容でした。1年生も的を得た内容になっていたと思います。特に日本の学校の授業は、発言することが少ないけれども、アメリカの授業では、とても活発に議論が行われているという所は、鋭いところを見ていたと思います。
春にはニュージーランドに語学研修に行くので、4月にはまた報告してもらいましょう。
それでは、有意義な冬休みを過ごしてください。3年生は、最後の追い込みですね。体調管理には十分気をつけてください。まだまだ学力は伸びますよ。今がその時です。
「最後まで望みを捨てないものが、勝利をつかむのです。」(真田丸:真田信繁(幸村)より)