明けましておめでとうございます

布施高校の生徒・保護者・教職員の皆様、明けましておめでとうござます。今年もよろしくお願い致します。

年末は28日まで仕事をし、年賀状を書き上げたのが30日でした。バタバタの年末でした。さて、元旦。私はいつもこの日に発売される新聞を楽しみにしています。日本のメジャーの新聞、読売、朝日、毎日、産経の4社の新聞の主張を読むようにしています。今の世界、日本、これからの世界がどうなるか、日本の主要な言論を知ることができるからです。

今年の新聞を読んでいると、やはりトランプ大統領の誕生とイギリスのEU離脱が大きな話題です。キーワードは、反グローバル、保護主義、テロ、ポピュリズム・・・などです。

どの新聞もこれからの世の中を見通せていません。混沌というのが、正直なところです。これからの世の中をどう生きていくか・・・、真剣に考えなくてはならないと思います。

私は、このような混とんとした先が見通せない世の中であるからこそ、志が大切と思っています。「世のため、人のため」に己が何ができるか・・・この原点に返ることが大切であると思います。このことを心のど真ん中に据えていれば、なにが起こっても大きな過ちをすることはないであろうと思います。AIの開発が進み、仕事のありようが変わっても、なにが人の役に立つのかを考えればよいと思います。

ただ、これからさらに重要になるのは、新たな価値を創造する能力とその基礎になる知性であると思います。そして、人とつながる能力。

生徒たちには、最大限、己の能力を鍛えに鍛え、個性を磨きに磨いてほしいと思います。間違ってもらっては困るのは、私のいう個性とは、世間で言われるような狭い、ちっちゃい個性ではありません。人が個性を輝かせるのは、その人が世界を感じ、歴史を感じ、世の中の次を指し示す時だと思います。それが、私が生徒たちに磨いてほしい個性です。ロシアの哲学者、プレハーノフがその著「歴史における個人の役割」でそのように述べています。

生徒諸君、2017年、大いに飛躍しましょう!新しい時代は、君たちの手にかかっています。